新版K式発達検査の数値・結果の解釈の仕方について

医学的診断のための補助的手段として、客観的数値を用いて発達を評価する場合や、療育手帳など数値を基準として等級の決定を行う行政的手段に使用される場合には、K式で算出される数値は発達指数(DQ)ですが、知能指数(IQ)と同等と考えられ、知能検査と同等の扱われ方をされます。

一方でK式の特徴として、数値以外の面での子どもの理解も重視とされています。

検査項目の合否だけでなく、その内容を吟味し、検査場面を通して子どもの認知能力・対人社会性・性格傾向などを把握し実際の家庭での様子を想定しながら検査の結果を解釈していくことが大切です。

また、疾患の有無や生育歴、親子関係、家庭環境などを含めた包括的なアセスメントを行い、発達状況の見立てだけでなく保護者の養育能力や環境などを考慮した相談・助言を行うことで、子どもの発達の援助の一助となるよう支援していくことが重要です。



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