口腔内は敏感な感覚器官であり、ブラッシングやマッサージ、ストレッチなどの刺激を加えることによって、舌、頬粘膜、口唇の機能向上が得られるといわれています。
そのため、口腔ケアには、歯と口の清掃を主とした口腔ケア(器質的口腔ケア)のほかに、口腔周囲筋のマッサージや舌・口唇の運動など、口腔の機能維持や向上を目的とした機能訓練の要素を含む広義の口腔ケア(機能的口腔ケア)があります。
器質的口腔ケアと機能的口腔ケアの2つをうまく取り入れることで、口腔ケアの効果はさらに高まります。
また、口腔ケアによる口腔内や口腔周囲への刺激は、意識や認知機能の維持・向上にも関与するといわれています。さらに、嚥下障害患者にとっては、口腔内環境を整えることは口腔内の知覚感受性を高める効果があり、口腔ケアによる嚥下反射や咳嗽反射改善の効果も研究されています。
リハビリナースvol.11 no.05 より参照
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