語彙照合(入力語彙辞書)
音韻照合(音韻入力辞書)で、音韻が認知されると、次に音韻の並び(音韻列)が脳の中に語彙(単語)として登録されているかどうか(入力語彙辞書) を、照らし合わせる処理が行われます。この段階を語彙照合と呼びます。
語彙照合で「語彙である」と判断されると(語彙照合の成立)、次はその語彙が指し示す意味 (語義)の解釈に進みますが、「語彙ではない」と判断されてしまう場合もあります。
語彙照合が上手くいかないと、脳がその音韻列は意味をもたない、つまり非語であると感じてしまうことがあります。
語彙照合の段階の障害
語彙照合の段階の障害では、例として、/neko/という2モーラの音韻列が、日本語の単語なのかどうか(語彙か語彙でないか)についての正しい判断が難しくになります。
また、「アメフリデスネ」と話しかけられたのに対して、「アメフ?」と、不適切な部分で区切って聞き返すような症状として現れることもあります。 そのような、聞き取った音韻を正しく語彙照合させることのできない障害を、語形聾(wordformdeahess)といいます。
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