ケベック分類 (外傷性頸部症候群の重症度分類)
Grade O:頸部に訴えがない、徴候がない
Grade I:頸部の痛み、こわばり、圧痛のみの主訴、客観的所見なし
Grade Ⅱ:筋・骨格徴候を伴う頸部主訴
Grade Ⅲ:神経学的徴候を伴う頸部主訴
Grade Ⅳ:骨折または脱臼を伴う頸部主訴
ケベック分類の注意点
・筋・骨格徴候には可動域制限と圧痛を含む
・神経学的徴候には腱反射低下や消失と感覚障害を含む
・症状や障害は、耳が聞こえない、めまい、耳鳴、頭痛、記憶喪失、嚥下障害、側頭上顎関節痛などを含み,どのような程度に発現してもよい
外傷性頸部症候群に対するケベック分類grade Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの推定病理
Grade I:顕微鏡的あるいは多発性顕微鏡的損傷
Grade Ⅱ:頸部捻挫と南部組織(椎間関節包、靭帯、腱、筋肉)周辺の出血軟部組織損傷による筋痙縮
Grade Ⅲ:機械的損傷あるいは出血、炎症で惹起される神経組織の損傷