S-PA 標準言語性対連合学習検査
S-PAとは
日本高次脳機能障害学会より開発された、言語性記憶(言われた内容を覚えている、約束を覚えている、また自らが予定したことを行う時などに必要な言語を用いた記憶)を把握するための検査です。
特徴
時代を考慮した対語の選択と、全国レベルでデータ収集を実施されています。
また、年齢別の判定基準を導入されており、標準化が行われていることが特徴です。
構成
S-PAの構成は、有関係対語(意味関連のある単語)10対と、無関係対語(意味関連が希薄な単語)10対より構成されています。
実施方法
組み合わせ(対語)を検査者が読み上げ、被検査者に記憶してもらいます。
その後、単語対のはじめの単語を提示して、その語と対をなしていたもう一方の単語を応えてもらうものです。
S-PAは、用いる単語を時代を考慮して選出し、有関係・無関係対語試験の組み合わせを3セットを用意されています。
適応年齢
16歳~84歳
(失語症は対応すべきでない病態とされています。)
所要時間
10分となります。
保険点数
区分 D285-2
点数 280点
S-PAと三宅式記銘力検査の違い
S-PAは、有関係対語試験、無関係対語試験の組み合わせが3種類(セットA・B・C)用意されており、用いる対語は時代を考慮したものとなっています。
さらに、S-PAは健常者の年齢別の平均値を示しており、検査成績の客観的な解釈が可能となっています。
また、スコアリングシートが付いており、簡便に判定できるようになっています。
三宅式記銘力検査は、1セットのみの構成となっており、複数回の使用が難しいことや、対語が現代に合っていないもの(停車場、真綿)などが含まれている点があります。
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