パーキンソン病統一スケール(UPDRS)の評価項目 UPDRS その1 精神機能,行動および気分 1.知的機能の障害 0 なし 1 軽度.健忘が一貫してみられるが,部分的に思い出す.他の障害はない. 2 中等度の記銘力障害と見当識障害あり.複雑な問題への対処に中等度の障害. 家庭内でも軽度ながら明らかに障害あり,ときに介助を必要とする. 3 重篤な記憶障害と時間と,ときに場所に対する見当識障害.問題の対処に重篤な 障害. 4 重篤な記憶障害と見当識は人に対してのみ保たれている.判断や問題解決は不可 能.身の回りのことにもかなりの介助が必要で,ひとりにしておけない. 2.思考の障害(痴呆または薬物の中毒による) 0 なし 1 生々しい夢をみる. 2 たちの良い幻覚.幻覚であることはわかっている. 3 時々あるいはしばしば幻覚・妄想があるが病識がない.日常生活に支障をきたす ことあり. 4 持続的に幻覚・妄想あるいは病勢盛んな精神病がある.自分でケアをできない. 3.抑うつ 0 なし 1 ときに正常以上の悲しみや罪悪感に悩まされる.数日や数周続くことはない. 2 うつが1週間以上続く 3 不眠,食欲不振,体重減少,興味の消失をともなう抑うつ状態. 4 上記の症状に自殺念慮あるいは自殺企図をともなう. 4.意欲・自発性 0 正常 1 通常より受動的.より消極的. 2 選択的活動(ルーチンでない)を進んでおこなわない.興味の喪失. 3 日々の活動(ルーチン)を進んでおこなわない.興味の喪失. 4 引きこもり,意欲の完全な消失. UPDRS その2 日常生活動作(on/off時に分けて評価) 5.会話 0 正常 1 軽度の障害.理解するのに障害なし. 2 中等度の障害.ときどきもう一度くり返すように頼まれる. 3 高度の障害.しばしばもう一度くり返すように頼まれる. 4 ほとんどの時間,聞き取り不能. 6.唾液 0 正常 1 口中の唾液が軽度ながら明らかに増加.夜間の流涎をみることあり. 2 中等度に唾液が増加.軽度の流涎があ...