痙性ディサースリアと一側性上位運動ニューロン性(UUMN)ディサースリア
従来、皮質延髄路の障害に起因するディサースリアは痙性ディサースリアとタイプ分類され、によって発現するとされてきました。
これに対して、1980年代に入り、皮質延髄路の一側性損傷でもディサースリアが発現するという見解が提出されるようになり、1990年代になると音声言語病理学的に国際的な
見解の一致が得られるようになったと言われています。
現在は、こうした皮質延髄路の一側性損傷によって発現するタイプを一側性上位運動ニューロン性(unilateral upper motor neuron;UUMN)ディサースリアと分類されています。
UUMNディサースリアの特徴
UUMNディサースリアは、発声発語器官のなかで顔面下部と舌の一側に中枢性麻痺が起こり、主に構音の歪みとプロソディーの異常が起こるといわれています。