口腔準備期 嚥下
食物を口の中に取り込むことから始まり、嚥下運動が始まる直前まで随意的な運動の時期のことをいいます。
ここでは、まず、開口、舌による食物の引き込み、閉口の動作(捕食)があります。
その後、食物を飲み込みやすくするための処理(咀嚼、舌によるこね回し、一時的
な口腔前庭への貯蓄)が行われます。
脳神経の顔面神経(捕食、味覚、
唾液分泌)、三叉神経(捕食、咀嚼、口腔内感覚)、舌咽神経(味覚、
唾液分泌)、舌下神経(捕食、咀嚼)が関与するだけでなく、律動的な運動を行う上で重要となるCentral pattern generatorや歯牙
が重要な働きをします。
また随意・半随意的に行われるため意識状態や認知機能が影響を与えます。