FIM 理解・表出の採点ポイント
概念
理解の概念
理解では相手の指示や会話が分かるかどうか、我々が患者に話しかける際、どのくらい手間がかかるかを評価します。相手が伝えようとしていることの意味を正しく捉える能力の評価し、その先の判断力を問いません。
表出の概念
表出では欲求や考えを患者が言葉またはジェスチャーで表せるか、我々が患者の言葉を聞き取るためにどのくらい努力するかを評価します。伝えたい内容を相手に分からせる能力を評価し、その意味・内容が状況とあっているかは問いません。
採点法
複雑・抽象的な内容の理解/表出は可能かどうか。可能→7点or6点(時間がかかる、大声で話す、補聴器・筆談などの配慮が必要)
不可能→5~1点:基本的欲求の理解/表出の程度や手助けの頻度で採点
複雑・抽象的な内容
集団会話テレビ・新聞の話題
ドラマの筋・冗談
宗教的な内容
金銭問題
基本的欲求(単純な会話)
食事に関すること飲み物に関すること
排泄・清潔に関すること
睡眠に関すること
手助けの内容
理解:ゆっくり話す。繰り返す。強調する。ジェスチャーを交える。Yes-Noを用いる。内容を推測する。表出:ゆっくり話させる。繰り返させる。強調させる。ジェスチャーを交える。Yes-Noを用いる。内容を推測する。
理解・表出の5点以下
基本的欲求(単純な会話)に関する話題で採点結果的に理解/表出できた程度(割合)と手助け(聞き直し・繰り返し etc)が必要な頻度で採点
文章レベルか、単語レベルか、ジェスチャーで採点
理解・表出の2点
単語レベルで可能ジェスチャーにより理解
Yes-No(口頭、首ふり、指さし etc)で答えさせる配慮(手助け)が必要
※2点のKey Word:単語レベル・ジェスチャー・Yes-No
FIM採点ポイントまとめはこちら↓
http://www.st-medica.com/2016/05/fim-saiten-matome.html
FIMの採点の基本概念はこちら↓
http://www.st-medica.com/2016/04/fim.html