FIM 排尿管理の採点ポイント 採点基準 排尿の完全なコントロールおよび排尿コントロールに必要な器具や薬剤の使用を採点します。 尿道括約筋を緩めるべき時に緩めること、つまり尿を出したいときに出せる、出したくないときに出さないこと 失敗しないことと、介助量を別々に採点し、低い方の点数を採用する。 ※失敗:汚した物を取り替える負担 ※介助:括約筋を緩めて排泄する手助け 排尿管理の失敗とは、尿が漏れてしまい、衣服や布団をぬらして世話がかかることで、失敗=失禁ではありません。失禁しても周囲にこぼさないで処理出来れば失敗ではないと判断します。採点は「失敗」の頻度によります。 失敗による採点基準 7点:失敗しない 5点:月1回未満 4点:週1回未満 3点:1日1回未満 2点:毎日 介助量による採点基準 排尿管理の介助とは「尿器を押さえる」「差し込み便器の上に患者様が正しい位置になるよう手伝う」「カテーテルを挿入し、抜去する」「オムツを替える」など、どの程度介助したかによって採点します。 ◆介助の実例:トイレ に緩められているか 1点;全く偶然であり、介助者が完全に時間誘導している 7点:意図的に排尿している ◆介助の実例:尿器・オムツ 6点:自分で尿を捨てに行く(尿器使用) 5点:尿を捨てて貰っている(尿器準備) 4点:夜間のみ尿器を当てて貰うが、適切なタイミングで括約筋を緩められる 2点:濡れたオムツを替えるように頼める 1点:オムツ替えを頼めない ◆排尿介助の頻度 ・毎日導尿しない 5点:週1回以下 4点:週2~6回 ・毎日導尿する 4点:自尿+自己導尿>他人による導尿 3点:自尿+自己導尿=他人による導尿 2点:自尿+自己導尿<他人による導尿 1点:全て他人による導尿 FIM採点ポイントまとめはこちら↓ http://www.st-medica.com/2016/05/fim-saiten-matome.html FIMの採点の基本概念はこちら↓ http://www.st-medica.com/2016/04/fim.html