左半側空間無視の中等度例の特徴





半側空間無視の中等度例の特徴


左半側空間無視の中等度例は以下のような特徴があります。

・行動観察で明らかに麻痺側の見落とし、気づきにくさがある。

・車椅子や歩行にてある程度自力で移動可能なレベルだが、麻痺側の物にぶつかったり、麻痺側のトイレや居室に気づかず通り過ぎたり等、麻痺側の見落としがある。

・声掛けや誘導等の介入があれば、麻痺側へ注意を向けることが部分的に可能。

・眼球運動でも声かけや誘導により追視が正中線を超えることができる。

・周囲から何度も指摘されるため、左側を見落としてしまうといった発言はあるが、自発的に麻痺側に注意を向けることは少ない。

・BITがすべて実施でき、かつカットオフ点以下の下位検査がある。カットオフ点以下の下位検査数だけでは重症度の判断が難しく、カットオフ点以下の下位検査が1~2個でも行動面で見落とし症状が顕著な場合がある。