スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2016の投稿を表示しています

ウィスコンシンカードソーティングテスト(Wisconsin Card Sorting Test:WCST)

ウィスコンシンカードソーティングテスト(Wisconsin Card Sorting Test:WCST) WCSTとは WCST原法は概念やセットの転換障害についての検査であり、一般的には前頭葉機能検査法として知られています。 本国では原法の量的、評価上の問題点を修 正した鹿島らによる新修正法である慶應版が開発され 所要時間が短縮されています。 さらに近年では小林らによるパソコンを利用した評価法の改良(WCST-KFS)に よって飛躍的に容易かつ標準的に施行可能となりました。 無償で提供されており、下記からダウンロードできます↓ ソフトウェアはこちら(Windowsのみ) マニュアルはこちらから(PDF) 導入方法はこちらから(PDF) WCST 健常者基礎統計値 各年代・性別における平均CA数(平均値±標準値差) セッションごとに見たルールの推測状況と平均CA数、平均保続性エラー数、平均エラー総数 http://www.nivr.jeed.or.jp/download/kyouzai/kyouzai21-n2.pdfより参照

嚥下スクリーニングテスト実施基準と食事のステップアップと中止基準

嚥下スクリーニングテスト実施基準と食事のステップアップと中止基準 スクリーニングテスト実施基準 意識レベルがJCSⅡ-10以下 口腔内の汚染がない(適切な口腔ケアの実施後) 気道クリアランスが概ね良好(吸引併用可能) 姿勢の安定(枕などを利用しリクライニング30°程度) バイタルサインの安定(37.5℃以下) 重篤な症状がない(肺炎が改善傾向) 食事のステップアップ基準 2日以上37.5℃以上の発熱がない 気道分泌物が減少している(吸入酸素の減量) 意識レベルが改善している 摂取量が8割以上である 検査データで炎症反応が改善している 食事の中止基準 38℃を超す発熱 痰絡みが増え、むせが強い 呼吸状態の悪化(吸入酸素の増量) 検査データで炎症反応が増悪している 臨床栄養 Vol.124 No.7 2014.6 より参照

東邦大式SRQ-D 軽症うつ病スクリーニングテスト

東邦大式SRQ-D 軽症うつ病スクリーニングテスト 東邦大式SRQ-Dは、軽症のうつ病発見の手がかりの一つとして行う簡易スクリーニングテストです。 採点方法 「いいえ」は0点、「ときどき」は1点、「しばしば」は2点、「常に」は3点として採点します。 ただし、質問の2,4,6,8,10,12は、どんな答えでも0点とします。 従って、最低で0点、最高で36点となる。 あまり深く考えずに答えるように伝えます。 質問 1 体がだるく疲れやすいですか 2 騒音が気になりますか 3 最近気が沈んだり気が重くなることがありますか 4 音楽を聞いて楽しいですか 5 朝のうち特に無気力ですか 6 議論に熱中できますか 7 くびすじや肩がこって仕方がないですか 8 頭痛持ちですか 9 眠れないで朝早く目ざめることがありますか 10 事故やけがをしやすいしですか 11 食事がすすまず味がないですか 12 テレビをみて楽しいですか 13 息がつまって胸苦しくなることがありますか 14 のどの奥に物がつかえている感じがしますか 15 自分の人生がつまらなく感じますか 16 仕事の能率があがらず何をするのもおっくうですか 17 以前にも現在と似た症状がありましたか 18 本来は仕事熱心で几帳面ですか 判定 10点以下・・・・・抑うつ傾向なし 11~15点・・・・境界領域 16点以上・・・・・抑うつ傾向あり 下記PDFサイトより質問用紙を印刷できます↓ http://laclear.net/checksheet/stress%20check1.pdf

左半側空間無視のリハビリテーションアプローチ

左半側空間無視のリハビリテーションアプローチ 左半側空間無視へのリハビリテーションアプローチは、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチに分けられます。 トップダウンアプローチとは トップダウンアプローチは、治療者が声かけや、目印等の視覚的聴覚的手がかり等を与えてフィードバックを行い、徐々に当事者が自発的に麻痺側に注意を向けられるようにする意識的なアプローチです。 空間性注意への直接的なアプローチ方法で、“気づきと代償行動の獲得により有効”で、エビデンスレベルAの報告が多いです。 ADL訓練は機能的アプローチとしてトップダウンアプローチに含まれています。 ボトムアップアプローチとは ボトムアップアプローチは、空間性注意の基盤が感覚入力、運動出力であることから、感覚系、感覚・運動の協調を通して無意識下で働きかけるアプローチのことを言います。 プリズム眼鏡を用いたプリズム順応、経頭蓋磁気刺激、後頸部筋振動刺激、視運動性刺激、前庭刺激等が該当します。 エビデンスレベルはトップダウンアプローチに比べ高くはありませんが、プリズム眼鏡を用いたプリズム順応をはじめ、効果や対象についての研究が続いています。

左半側空間無視の軽度例の特徴

左半側空間無視の軽度例の特徴 左半側空間無視の軽度例は、下記の特徴があります。 ・姿勢・行動観察では無視症状が目立たず、ADLの自立度は高い。 ・慣れていない環境や行動では見落とし等の症状が出現する。 ・対座法(Visual Extinction Test)を行うと視覚消去現象は陽性となる。 ・自身の症状に関する気づきは比較的良好。 ・頸部や眼球を麻痺側へ意識的に向けたり、上肢を使用しての麻痺側の情報を確認する代償行動をとることができる。 ・BITはカットオフ点以下の下位検査がなく正常域だが、日常場面でときに麻痺側を見落とす。または、BITでカットオフ点以下の下位検査だが、日常場面では見落としは見られない。

左半側空間無視の中等度例の特徴

半側空間無視の中等度例の特徴 左半側空間無視の中等度例は以下のような特徴があります。 ・行動観察で明らかに麻痺側の見落とし、気づきにくさがある。 ・車椅子や歩行にてある程度自力で移動可能なレベルだが、麻痺側の物にぶつかったり、麻痺側のトイレや居室に気づかず通り過ぎたり等、麻痺側の見落としがある。 ・声掛けや誘導等の介入があれば、麻痺側へ注意を向けることが部分的に可能。 ・眼球運動でも声かけや誘導により追視が正中線を超えることができる。 ・周囲から何度も指摘されるため、左側を見落としてしまうといった発言はあるが、自発的に麻痺側に注意を向けることは少ない。 ・BITがすべて実施でき、かつカットオフ点以下の下位検査がある。カットオフ点以下の下位検査数だけでは重症度の判断が難しく、カットオフ点以下の下位検査が1~2個でも行動面で見落とし症状が顕著な場合がある。

行動性無視検査 日本版 (Behavioural inattention test : BIT) 概要と結果の解釈

行動性無視検査 日本版 (Behavioural inattention test : BIT) 概要と結果の解釈 BITは 半側空間無視検査 です。 BIT行動性無視検査日本版は、日本人高齢者に適応可能なように作製され、また、本邦の健常人ならびに脳損傷患者のデータをもとに、正常値と妥当性が確立されています。 検査内容  通常検査 線分抹消試験 文字抹消試験 星印抹消試験 模写試験 線分二等分試験 描画試験  行動検査 写真課題 電話課題 メニュー課題 音読課題 時計課題 硬貨課題 書写課題 地図課題 トランプ課題 ・通常検査 最高得点141点 カットオフ 131点 ・行動検査 最高得点81点 カットオフ 68点 結果の解釈 ● BIT通常検査合計得点が131点以下の場合には、半側空間無視があり、 ADL、訓練場面においても無視による障害が現れます。 ● 下位検査の1つ以上でカットオフ点以下があるが、通常検査合計得点が 132点以上の時には、半側空間無視の可能性を考え、検査結果やADL、 訓練場面を注意深く観察する必要があります。 ●通常検査では、カットオフ点以下の下位検査数で、重症度を表現する方法が用いられており、多数例についていえばBITの重症度とADL上でみられる無視による問題点は大体平行していると言われています。 ●代償的方略によって検査成績が良い例と、反対に検査上の無視は、はっきりしているが、慣れた生活範囲への適応が可能な例もあるので、 検査成績にこだわりすぎず、ADL場面を観察する事が重要です。

左半側空間無視の重度例の特徴

左半側空間無視の重度例の特徴 左半側空間無視の重度例としては、眼球運動障害やRight Neck Rotation(頸部が非麻痺側向き)、Right Trunk Rotation(体幹が非麻痺側向き)がある場合など、身体機能面と密接に関係している場合を重度と判断します。 また以下の様な症状があります。 ・静止時に頸部あるいは体幹、眼球が非麻痺側向きであり、指示・誘導をしても麻痺側への動きが乏しく、眼球の追従運動が正中線を超えない。 ・半側空間無視についての気づきが全くなく、行動を修正できない。 ・空間軸のずれや感覚障害の合併が多く、座位バランスは不安定で、ADLは臥位または車椅子座位レベルでほとんど全介助。 ・食事では麻痺側を見落とすため、すべて摂取するには介助者の介助、誘導が必要となる。 ・すべてのBITを実施できず、カットオフ点以下の下位検査数での判断ができない場合が多い。

高次脳機能障害 学習モデル

高次脳機能障害 学習モデル 学習モデルとは、高次脳機能障害に伴う日常生活上の問題の改善を直接図るアプローチのことをいいます。 注意障害や記憶障害によって車椅子移乗時のブレーキ操作を忘れる対象者に対し、最初は声かけや張り紙を用いて注意を喚起しますが、段階的に声かけや張り紙といったものを少なくし、能力の再獲得を図ります。 学習モデルの良い点としては、実際の環境下で繰り返して学習を行うことで確実に能力の獲得が図れる点です。 ただし、場面や課題が変わると汎化しない可能性があり、ベッド・車椅子間の移乗動作を獲得できても、トイレとの間ではできず、歩行場面での注意障害の影響は残存してしまうといったことが起こります。

高次脳機能障害 回復モデル

高次脳機能障害 回復モデル 回復モデルとは、高次脳機能障害そのものを改善するアプローチのことをいいます。 注意障害や記憶障害といった基盤的な認知能力の低下をきたす方に、抹消課題や計算課題、文章課題、文意要約課題等を行うことにより、注意機能や記憶機能の改善を図ります。それによって、実生活に利益をもたらすことが期待されます。 回復モデルは、機能障害そのものを改善することで、その機能障害が影響する活動制限全般の改善に期待できます。 施行時期としては、脳血管障害などの急性期〜回復期で、大幅に器質的な改善が見込める時期には、より重要となります。

リハ効果を高める栄養療法

リハ効果を高める栄養療法 筋力増強を目的とする場合 筋力を高めるには,筋肉(筋たんぱく)を増やすことが重要となります。 運動は筋たんぱくの合成を促進させるため、運動直後にたんぱく質を摂取することで筋たんぱくの合成が増強されます。 持久力向上を目的とする場合 持久力を高めるには肝臓と筋肉のグリコーゲンの貯蔵量を増やすことが重要 となります。 運動中はグリコーゲンが消費される ため、運動直後に糖質を摂取することにより、グリコーゲンが早期に回復し、貯蔵量も増加します。 ※たんぱく質と糖質を同時に摂取することによって最も筋たんぱくの合成を促進すると言われています。 BCAAを含む牛乳(250ml程度)の摂取も良いと言われています。

アーカイブ

もっと見る