認知神経心理学的手法 失語症訓練





認知神経心理学的手法 失語症訓練


失語症に対する認知神経心理学的なアプローチは近年、注目を浴びています。

大脳機能レベルで認知機能を探求していく古典的な立場に対して、認知神経学的アプローチでは言語情報処理モデルを仮定したうえで患者の言語症状を検討し、矛盾が生じればモデルの修正を加えていくという考え方です。

意味システムを中心に聴理解・表出にかかわる音韻情報の入出力と書字・読字にかかわる文字情報の入出力が想定されており、それぞれ構成要素は連絡経路で結ばれています。

言語症状は構成要素自体の減弱や消失、連絡経路の障害で説明されています。

認知神経心理学的アプローチは、言語
構造やその障害のされ方についての議論が中心で、現時点では、具体的な訓練技法は言及されていません。