閉経後女性の骨密度(BMD)維持のためには、high-impact荷重運動+抵抗漸増トレーニングが有効
Osteoporosis International掲載論文の結論で、閉経後女性の骨密度(BMD)維持のための非薬剤アプローチは一定効果はあるが、それはhigh-impact荷重運動+抵抗漸増トレーニングの場合に限るとあります。
本研究では、フィジカルトレーニングのBMDへの効果を検討すべく、1,769名の閉経後女性を対象にした5つの対照試験と19のRCTの結果をメタ解析したところ、抵抗漸増トレーニング・high-impact運動・荷重運動はすべて単独ではBMDへの効果は見られませんでしたが、抵抗漸増トレーニングと後2者のいずれかを組み合わせると効果が見られたと報告しています。
これらの組み合わせトレーニングでは、腰骨・脊椎に各1.8%・2.4%のBMD増があったとのことです。
著者らは、高齢女性が行う激しい運動の安全性については、疑問を呈してはいるものの、本研究でのトレーニングはしっかりとした指導のもとで実施されたため、傷害事象はごくまれであったと報告しています。
この結果から、このような組み合わせ抵抗漸増トレーニングは、閉経後骨量減少を防ぐ有効な非薬剤アプローチとなりうる可能性があるようです。