パーキンソン病と筋強剛

パーキンソン病と筋強剛


パーキンソン病では筋強剛が起こります。


筋強剛(筋固縮)は筋緊張の充進した状態で、他動的に関節を動かした際に抵抗として感じられます。


筋緊張亢進は筋強剛と痙縮の2つのタイプがあります。


筋強剛では動かす速度に関係なく運動の初めから終わりまで一様に抵抗が感じられるところが痙縮と異なる点です。
歯車様にカクカクと感じられる現象を歯車様筋強剛(主に上肢に生じる)、金属を曲げるような一定した抵抗を鉛管様筋強剛(主に下肢に生じる)と呼びます。
パーキンソン病ではいずれも生じ得ます。


筋強剛は暗算や反対側の簡単な運動の命令(グー・パーを繰り返す)などの負荷がかかると増強するので、軽微でわかりにくい場合には試してみるとよいでしょう。