バッグバルブマスク(BVM)の使用方法

バッグバルブマスク(BVM)の使用方法



バッグバルブマスクとは

バッグバルブマスクは、口腔よりマスクにて他動的に換気を行うための医療機器です。
一般的にドイツのAnbu社の製品が知られているため医療関係者には「Anbubag(アンビューバッグ)」とも呼ばれている。
一般的には陽圧をかけて肺に気体を送り込み、換気を補助する役割があります。


ショック・心肺停止などにより、原因に対する適切な処置および酸素投与を行ってもなお酸素の取り込みや二酸化炭素の排出が不十分な場合に適応となります。


使用方法

使用方法としては、マスクと顔面との密着をはかると同時に、気道をしっかりと確保し、基本は片手で下顎挙上法を行いつつマスクを持ちます。
マスクの把持は親指と人差し指は半円(Cの形)を描いてマスクを押さえ、残る中指・薬指・小指は伸ばし下顎角にかけるようにし(Eの形)きっちりと下顎を持ち上げます。


バッグを押し送気を行う際は十分に換気が行われていることを確認することが大切です。
換気が正しく行われると、胸郭が挙上します。


送気は肺内に約500ml入れることを目標とされ、バッグは強く早く押すとバッグの加圧によりガスが食道から胃に流入し、最悪腸までガスが流入するので、ゆっくり1秒以上かけて入れすぎず送気し、5秒に1度を目安に行います。