手の病的表在反射と脱感作

手の病的表在反射と脱感作


把握反射(palmargraspingreflex)

患者の手掌に物が触れると握りしめる現象。生後4-6ヶ月で消失しますが、中枢神経系の障害児では遷延します。
障害児では過敏と間違えることは少ないですが、成人で出現するのは前頭葉障害の重要な兆候であり、脳卒中発症直後では強い把握で過敏(嫌がっている)と間違われることが多いといわれています。


手掌頤反射(palmomentalreflex)

手掌とくに母指球を強く圧迫すると、同側の下顎の頤筋が収縮するものを言います。
脳幹より上部の錘体路障害で生じます。
水頭症、多発性硬化症、頭部外傷やパーキンソン病、アルツハイマー病に見られることが多く、手の刺激からが過敏の除去に繋がらない臨床像が多くあるようです。

http://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/18-1-p55-89-explanation.pdf
より参照。