視覚障害者への移乗介助
まず、視覚障害者はスタッフの顔を認識することが出来ないため、病院のスタッフは彼らに対して自己紹介をすべきです。彼らと話をするときには、特に大声は必要なく、普通の声で話すべきです。そして、必ず最初にどのような解除の必要があるかを尋ね、介助の必要があるときには基本的な視覚ガイド技術を利用して、待合室や診察室においても介助をすべきです。
移動介助が必要な場合は、以下のような技術を用います。
まずあなたの手の甲で、手に触ることを視覚障碍者に知らせ、それからあなたの腕のひじの上をつかんでもらうように言います。相手はあなたの腕の内側か外側につかまります。あなたは相手の役半歩前を歩くとよいでしょう(相手の肩はあなたの後ろにくる)。
さらにサポートが必要なら、あなたの肘を直角に曲げ、相手に前腕をつかんでもらうようにします。この方法なら、相手はあなたの後ろではなく、横を歩くことになります。
人がたくさんいる部屋を通ったり、狭い場所を抜けるときには、あなたの腕を背中の真ん中にもっていくことで、相手を自分の後ろに誘導できます。腕の長さをいっぱいに使えるように、ガイドに使っている相手の腕を伸ばしてもらうように頼みます。これで足を踏まれることもなくなります。もし、この方法で相手が非常に不安定になるなら、相手をあなたの後ろに立たせて、片手をあなたの腰の位置に置いてもらいます。このとき必要なら、握る腕を変えます。
ドアを通り抜けるとき、介助する相手の位置があなたの横のなるべくドアの蝶番に近くなるように立ってもらいます。あなたが通り過ぎるまでドアを開いたまま押さえておくように相手に頼み、それから相手を通すようにガイドします。相手がドアを開けたままにしておく力がなければ自分で開けて、先に相手を通すか、十分に広ければ一緒に通るようにガイドします。
椅子に腰かけることを助ける場合は、相手を椅子までガイドしてその位置を知らせます。相手が椅子のほうを向いているときは、相手の片手を背もたれか肘掛けに置いて、もう片方の手でシートに触ってもらいます。それから相手に反対向きになって座ってもらいます。
参考
リハビリテーションシークレット(メディカルサイエンスインターナショナル)