アテトーゼ・舞踏病・バリズムの違い
アテトーゼ
アテトーゼは、緩徐で、捻転を伴う、反復した動きを伴う不随意運動です。舞踏病より緩徐であり、ジストニアほど持続的ではありません。アテトーゼは単独あるいは他の運動異常とともにみられることがあり、アテトーゼそのものは異様で特徴的な姿勢をとります。身体のどの部分も侵される可能性がありますが、通常顔面と上肢遠位部にみられます。発症は突発性のこともありますが、この異常はしばしば脳卒中、脳腫瘍、Wilson病の様な他の神経疾患に2次的に起こります。舞踏病
舞踏病は、型にははまっていない、予測できない、突発的な運動を伴い、目的を持った動作を妨害します。動きは速く、不規則で、複雑であり、身体のあらゆるところにみられる可能性がありますが、通常、口腔内を侵します(異常な発語と呼吸パターンを引き起こす)。中枢神経系のほとんどあらゆる疾患により起こる可能性があります。Parkinson病の患者にみられた場には、舞踏病は通常抗Parkinson薬により2次的に発現したものです。薬物による治療アプローチはドパミン利用の減少あるいは抗コリン作用の増加を目的とします。もっともよく知られている全身型の病型はHuntington病です。バリズム
片側バリズムは身体の一側の上肢あるいは下肢が非常に乱暴に投げ出される動きからなります。通常、反対側の視床下核の出血あるいは梗塞により2次的に起こります。また腫瘍が原因であることもありえます。動きがあまりにも乱暴なので、制御しなければ、患者が疲労困憊したり、けがをしたりすることがあります。神経遮断薬がいくらか有効とされており、注意深く四肢に重錘を負荷することが有効な事もあります。*参考 リハビリテーションシークレット(メディカルサイエンスインターナショナル)