リハビリテーションとは
「毎日リハビリで大変だよ」「リハビリに行ってくるね」「これもリハビリ」と、日常のあちらこちらで聞かれる「リハビリ」の声。
リハビリテーションは「リハビリ」という言葉で私たちの生活に浸透しているように思います。
本来リハビリテーションは「身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定した過程である」とWHOで定義されています。
理学療法士などのセラピストの中でも、この定義に関して様々な意見があります。
「時間を限定した過程」という事から、ある一定のGoalに向かっての過程であって、限定的なものであるという意見。
また、リハビリテーションという行為自体が、その方の今後の人生にとって生きがいとなることがあっても良いのではないかという意見。
後者の意見の理由としては、最初の目的が「歩けるようになりたい」という目的で始めたリハビリテーションが、歩けるようになっても「ずっと歩けるように」と、能力維持の為にリハビリテーションを続け、いつの間にか「歩く練習」がライフワークとなるパターンもあるからです。
行為自体がその方の人生にとってどのような役割をなしているのか。
それを考えることが重要だと思います。