ドパミントランスポーター(DA-T)イメージング
レビー小体型認知症(DLB)の診断における一つとして、DA-Tイメージングがあります。
DA-Tイメージングは、このDA-Tに結合する造影剤を用いることにより、SPECTを用いてDA-Tの脳内分布を可視化する画像検査です。
欧米では以前より使用されており、レビー小体型認知症の診断基準の示唆的症状の一つに挙げられています。
DA-Tイメージングは、厚生労働省の認可を受け、本邦でも2014年1月27に発売され、使用できるようになりました。
DA-Tは黒質線条体ドパミン神経の終末部より放出されるドパミンの再取込みを行っている膜蛋白質です。
線条体のDA-Tはパーキンソン病及びレビー小体型認知症において発現量が低下する事が知られています。
正常者では、、「コンマ」もしくは「勾玉型」と呼ばれる取り込みを認めます。
これに対して、パーキンソン病及びレビー小体型認知症においては、DA-Tの低下を反映し、「ドット」もしくは「点」に造影されます。
パーキンソン病では尾状核での集積低下に先行して、被殼での集積低下を認める。
これに対して、レビー小体型認知症では、線条体への集積が全体的に低下します。
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