小脳半球症状と小脳虫部症状
小脳半球症状
代表的なものは運動失調と呼ばれ、大脳の障害時のような手足の筋力低下や、感覚障害がないにもかかわらず、スピードや力加減がうまくいかないためにスムーズな動きをすることができず、日常生活動作が不器用になってしまう(測定異常、共同運動障害、反復拮抗運動不能、筋緊張低下、無力、企図振戦)。
これらは大脳の場合と異なり、例えば右の小脳半球の障害によって右の上下肢に障害が現れ、起立時や歩行時に障害側に倒れやすくなってします症状が現れる。
さらに発声筋の協調運動障害も起こるため、緩慢でリズムが悪く、とぎれとぎれで抑揚の不自然な発語になる(構音障害)。
その他、障害側を向いたときに顕著になる水平性眼振も特徴的である。
小脳虫部症状
体幹失調と呼ばれ、立位や座位などの姿勢保持が困難になり、歩くときに両足を開いて酔っ払いのようによろめきながら歩行する(開脚歩行)のが特徴となる。
その他、構音障害や頭部の振戦がみられる症状がある。
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