注意集中と無視空間

注意集中と無視空間

半側空間無視の現象には、無視されていないような右の空間や、注意をしてみている中で左側を無視することがあります。
このように注意を向けた中での左、さらにその中で左を無視するという現象があり、入れ子現象、タマネギ現象などと呼ばれています。

見えている全体の左半分を無視してしまう主体性半側空間無視と、全体はあまり見落とさないが注目した細部の左半分を見落とす対象依存性半側空間無視に分ける考え方がありますが、この2つのタイプが入り混じって現われることも多いです。

注意を向けた中で左を無視しやすいかどうか、相貌の判別が主に眼や眉で行われるというという特性を考慮し回転相貌課題を用いて実験し、眼や眉が左側や下側にあるほうが無視しやすいことが認められています。