アルツハイマー型認知症末期の嚥下障害と対応





アルツハイマー型認知症末期の嚥下障害と対応

アルツハイマー型認知症は末期になると脳の萎縮も重度になり、全介助でほぼ寝たきり状態となります。
このころには偏食や過食といった症状はなくなり、身体機能の低下もあいまって食事中の立ち去りもみられなくなります。 反対に、身体機能の低下に伴い嚥下機能自体も障害されてくるため、食塊形成の障害、送り込み不良、誤嚥、窒息などがみられるようになります。
意識レベルの低下や傾眠傾向といった症状も出現し、日常の生活リズムも乱れることがあるため、それらが食事摂取量に影響することも多くなってくきます。
さらに進むとパーキンソン症状も出て経口摂取量が極端に少なくなり、重度の誤嚥を呈するようになります。
その場合には看取りも含めた終末期に対する対応が必要となります。