誤嚥性肺炎に対する一般療法
患者の全身状態を的確に把握し、感染防御に悪い影響を与える要因を改善することが大切です。
高齢者の肺炎では、全身管理(脱水の是正、栄養状態の改善、酸素療法、気道分泌物処理など)を必要とする場合が多くなります。
①安静、保温
安静を保って治療に専念する必要があります。寒冷、高温を避けるようにします。
ただし、病状が安定した後は安静を速やかに解除します。
②栄養管理
低栄養状態は感染防御低下の大きな原因です。経口摂取による栄養補給に努めるべきではありますが、摂食に伴う明らかな誤嚥のある時には一時的に禁食とし、静脈栄養、経腸栄養などを考慮します。
また嚥下障害を評価し、嚥下リハビリテーションを施行します。
③水、電解質管理
脱水の場合には、速やかに水分、電解質を輸液します。
④呼吸管理
低酸素血症が認められる時には、酸素を投与します。また、疲を喀出できるよう、吸入療法や肺理学療法などを行います。酸素を投与しても、低酸素血症が改善しない場合には、気管内挿管、人工呼吸管理を考慮することがあります。
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