失語症タイプ診断の流れ





失語症タイプ診断の流れ


失語症のタイプの診断は発話の流暢性や聴覚的理解障害の程度、復唱障害の程度などから判定します。

流暢性


ひとつのポイントは発話の流暢性です。
非流暢性失語群であれば、次は聴覚的理解の障害の重症度です。
これが重症であれば、全失語か超皮質性混合性失語です。
超皮質性混合性失語であれば復唱が保たれています。

聴覚的理解


聴覚的理解が比較的保たれていれば、運動性失語か超皮質性運動性失語です。


復唱


超皮質性失語であれば復唱は保たれています。

流暢性失語群で中等度以上の聴覚的理解障害をみれば、感覚性失語か超皮質性感覚性失語です。

前者では復唱が障害され、後者では保たれています。

聴覚的理解障害が比較的軽度であれば、伝導性失語か健忘性失語です。復唱でみると、前者では障害が目立ち、後者では障害は認めません。 伝導性失語の診断においては、音韻性錯語の存在に留意します。