急性期で人工呼吸器を装着している患者へリハビリテーションを進める場合の注意点
1.ライン管理
ライン管理は、挿管チューブ、動脈ライン、各静脈ラインや疾患によりドレーンなどさまざまなラインが装着されているので、運動や坐位・立位の動作により、それらの抜去や位置のずれなどが生じないように注意する。すべてのラインが見えるようにして、患者の位置や移動方向を念頭にしてそれぞれのライン類を配置する。
2.転倒・転落予防
坐位や立位の際の転倒、転落予防が必要である。下肢の筋力低下や起立性低血圧、また運動時の疲労などにより姿勢が保持できない場合がある。実施者は患者への声掛けへの応答の様子や表情を観察しながら練習時間を調整すると同時に、適宜介助、もしくはすぐ対応できるよう対応する。
事前に筋力評価や疼痛の確認と鎮痛の必要性や、歩行器など支持具を用いることも検討する。
3.酸素飽和度の低下
人工呼吸器を装着している患者へリハビリテーションを進める場合
酸素飽和度の低下が運動時に見られることがある。
医師と酸素飽和度が低下した際の下限値をあらかじめ確認しておく必要がある。
患者の状況により吸入気酸素濃度を少し上げて実施する場合もあり、医師と相談して実施する。
No comments:
Post a Comment