脳梗塞・TIAのおもな症状 ・片側の手足が動かない(片麻痺) ・片側の顔面の動きが悪い(顔面麻痺) ・言葉がうまくしゃべれない(構音障害、失語) ・半身がしびれる(感覚障害) ・片側がうまく見えない(半盲、一過性黒内障) 脳梗塞患者の症状は様々だが、片麻痺や顔面麻痺、言語障害が最も頻度の高い症状である。 言語障害には、言葉がはっきりと聞き取れない構音障害と、発語と理解の障害が出現する失語がある。 また、後頭葉の梗塞では片側の視野障害が出現する。 TIAではこのような症状が数分~数十分持続し、完全に回復するが、脳梗塞の前触れ発作として見逃しはならない。 ハイリスクのTIAはすみやかに治療を開始しなければ、15~20%に再発をきたす恐れがある。 とくに、①年齢60歳以上、②高血圧、③糖尿病があり、④持続時間が長い発作は危険度が高く、早急な対応が必要である。 また、心房細動がある患者は脳梗塞やTIAを起こしやすい。