構成失行
視力・視野障害、運動麻痺、運動失調、不随意運動等の明らかな視覚・運動障害がなく、半側空間無視や失行のような高次の視覚・運動障害では説明できない構成行為の失敗を構成失行と言います。
検査では菱形等の2次元図形や、立方体透視図等の3次元図形の自発描画あるいは模写を指示します。 他にも、「キツネ」や「ピース」の手指パターンをつくることに障害がみられることもあります。
構成失行の病巣
構成失行病巣は右側(劣位側)優位ですが、両半球のどちらか、または両側の病変により、症候は両側に認められます。
また、病変の左右差によって症候の質的違いがあるともいわれています。
左側(優位側)病変では細部の描写が簡略になり、右側(劣位側)病変では、左半側空間無視を伴う場合が多く、全体的な把握が困難になる特徴があります。