リツキサンによる治療について
リツキサンによる治療は、点滴による静脈注射により行う。
患者の体表面積から1回あたりの治療に必要な量を計算し、1週間間隔で4回点滴する。
腕や手の静脈に注射針を刺して点滴を行う。
初めて点滴する日(1日目)は、2~8時間ほどかかる。
場合によっては、1日かかることもある。
他の治療法と組み合わせて治療することもあり、この場合、投与の間隔が1週間より長くなることがある。
リツキサンによる治療について
リツキサンによる治療は、点滴による静脈注射により行う。
患者の体表面積から1回あたりの治療に必要な量を計算し、1週間間隔で4回点滴する。
腕や手の静脈に注射針を刺して点滴を行う。
初めて点滴する日(1日目)は、2~8時間ほどかかる。
場合によっては、1日かかることもある。
他の治療法と組み合わせて治療することもあり、この場合、投与の間隔が1週間より長くなることがある。
モノクローナル抗体 リツキサン
モノクローナル抗体は、がん細胞などを標的として結びつくよう、遺伝子工学的に設計された抗体である。
リツキサンは、がん化したBリンパ球と特定の成熟段階にある正常Bリンパ球の表面にだけ存在しているCD20というタンパク質の目印に結びつくモノクローナル抗体である。
CD20という目印があるものにだけ結合するので、従来の化学療法と比べると正常細胞への攻撃が少ないと考えられている。
ただし、ANCA関連血管炎にどのように作用するのか、そのメカニズムはわかってない。
ANCA関連血管炎の治療法
寛解導入療法
免疫抑制剤(シクロホスファミドまたはアザチオプリン)と副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン)を併用する。顕微鏡的多発血管炎の最重症例では、血漿交換療法も一緒に行われる。
寛解維持療法
寛解維持療法として副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン)単独、または免疫抑制剤を併用して治療する。
モノクローナル抗体療法
モノクローナル抗体と呼ばれる薬であるリツキサンを単剤で投与、もしくは他の薬剤と併用する。一般的な治療に対して、十分な効果が得られなかった場合に用いられる。
ANCA関連血管炎の症状と診断
小型血管炎の発症早期には、発熱、倦怠感、体重減少などの全身性の症状が現れる。
また、血管炎の起きた付近に手足のしびれ、痛み、筋力低下などの末梢神経障害がみられる。
さらに、障害された臓器や疾患毎にさまざまな症状が出現する。
ANCA関連血管炎では、これらの多彩な症状がみられ、感染症、悪性腫瘍、膠原病が除外された場合に、免疫複合体の有無や炎症の起きている血管を検査して診断される。
小型血管炎に共通の症状
〇全身の症状
・発熱、倦怠感、体重減少、関節炎、筋肉痛
〇顕微鏡的多発血管炎の症状
・肺への影響:肺胞出血、間質性肺炎
・腎臓への影響:高血圧、糸球体腎炎、急速な腎障害
〇ウェゲナー肉芽腫症の症状
・上気道の症状:副鼻腔の痛み、後鼻漏、鼻汁(膿性、血性)など
・肺への影響:咳、喀血、呼吸困難、肺結節、肺の空洞病変など
・腎臓への影響:血尿、蛋白尿、急速な腎障害、浮腫、高血圧
血管炎症候群とANCA関連血管炎
血管炎症候群とは血管壁に炎症を起こす病気であり、炎症の起こる血管の大きさ別に大型血管炎、中型血管炎、小型血管炎に分類される。
血管炎症候群は原因不明で難治性であることが多く、発症頻度が低い疾患である。
ANCA(アンカ:抗好中球細胞質抗体)関連血管炎は血管炎症候群の中でも、細動脈、毛細血管、細静脈などの細い血管に起こる小型血管炎に分類される。
炎症が起きている血管壁に免疫複合体の付着が認められず、ANCAという自己抗体の発現が多くみられるのが特徴である。
ANCA関連血管炎 全身型 臓器限局型
ANCA関連血管炎は、全身の臓器に血管炎を発症する「全身型」と、腎臓にのみ血管炎を発症する「臓器限局型」に分類される。
「全身型」には顕微鏡的多発血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、アレルギー性肉芽腫性血管炎がある。
日本人で多いのは顕微鏡的多発血管炎である。
なお、ウェゲナー肉芽腫症は現在「多発血管炎性肉芽腫症」に、アレルギー性肉芽腫性血管炎は現在「好酸球性多発血管炎性肉芽腫症」と改名されている。
点数 | 介助者 | 手助け | 手助けの程度 |
7
|
不要
|
不要
|
自立
|
6
|
不要
|
不要
|
時間がかかる.投薬している.安全性の配慮が必要
|
5
|
必要
|
必要
|
監視・準備・指示・促しが必要.介助は10%未満
|
4
|
必要
|
必要
|
75%以上90%未満自分で行う
|
3
|
必要
|
必要
|
50%以上75%未満自分で行う
|
2
|
必要
|
必要
|
25%以上50%未満自分で行う
|
1
|
必要
|
必要
|
25%未満しか自分で行わない
|
点数
|
介助者
|
手助け
|
手助けの程度 |
7
|
不要
|
不要
|
自立
|
6
|
不要
|
不要
|
時間がかかる.装具や自助具が必要.投薬している.安全性の配慮が必要
|
5
|
必要
|
不要
|
監視・準備・指示・促しが必要
|
4
|
必要
|
必要
|
75%以上自分で行う
|
3
|
必要
|
必要
|
50%以上75%未満自分で行う
|
2
|
必要
|
必要
|
25%以上50%未満自分で行う
|
1
|
必要
|
必要
|
25%未満しか自分で行わない
|