COPD 呼吸機能検査
COPDは気流制限(air- flow limitation)を有することが診断の必須条件となります。
そのため、スパイログラムによる閉塞性障害の検索が必要となります。
気管支拡張薬投与後における1秒率70%未満を閉塞性障害ありと判定します。
COPDのガス交換機能の低下は、CO肺拡散能(DLco)の減少として把握できます。
気管支拡張薬投与後における1秒率70%未満を閉塞性障害ありと判定します。
病期(重症度)分類には予測1秒量に対する実測1秒量の比率(%FEV1)を用います。
1秒率(FEV1%)=1秒量(FEV1)/ 努力性肺活量(FVC)×100%
%1秒量(%FEV1)=1秒量実測値/1秒量予測値×100%
COPDの気流制限は完全には可逆的ではありません。
その評価のため気管支拡張薬投与前後の肺機能検査が必要です。
薬剤投与量を一定にするため気管支拡張薬の定量吸入器を用い、可逆性の指標として1秒量(FEV1)を用います。
気管支拡張薬投与後の改善率(%変化率)は以下のように求めます。
%変化率=(拡張薬投与後の値-拡張薬投与前の値)/(拡張薬投与前の値)×100
FEV1が12%かつ200mL以上増加すれば可逆性ありと判定します。
健常者の1秒量の変動係数(coefficient of variation)は5%以内と報告されています。
1秒量の標準値は非喫煙健常者の次の回帰式を用いる。
男性 FEV1(L)= 0.036×身長(cm)- 0.028 × 年齢- 1.178
女性 FEV1(L)= 0.022×身長(cm)- 0.022 × 年齢- 0.005