ミラー・ニューロンと他者の動作の意図・意味の理解、共感
他者の動作の意図や意味を理解することは社会生活を遂行するために必須なことです。
1996年リゾラッチらは他者の動作を観察する時に活動を増大させるニューロンを見つけ、これを他者の動作を映す鏡という意味で「ミラー・ニューロン」と名付けました。
個体による動作を引き金として応答するニューロンは、45野や、前頭葉と解剖学的に強い結合をもつ下頭頂小葉前外側部(PF野)、側頭連合野に位置する上側頭溝の前方領野(STSa)に存在することが明らかにされています。
ミラー・ニューロンは他者の動作の観察そのものではなく、その動作の意図や意味の認識・推測の反映であることを示唆する事実が報告されています。
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