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障害高齢者の日常生活自立度

障害高齢者の日常生活自立度

ランクJ
何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
1 交通機関等を利用して外出する。
2 隣近所へなら外出する。

ランクA
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
1 日中はほとんどベッドから離れて生活する。
2 日中も寝たきり起きたきりの生活をしている。

ランクB
屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
1 介助なしで車椅子の移乗し,食事・排泄はベッドから離れて行う。
2 介助により車椅子に移乗する。

ランクC
一日中ベッド上で過ごし、排泄・食事・着替えにおいて介助を要する。
1 自力で寝返りをうつ。
2 自力で寝返りもうたない。

【ランクJ】 何らかの身体的障害等を有するが、日常生活はほぼ自立し、一人で外出する者が該当する。なお” 障害等”とは、疾病や傷害及びそれらの後遺症あるいは老衰により生じた身体機能の低下をいう。J-1 はバス、電車等の公共交通機関を利用して積極的にまた、かなり遠くまで外出する場合が該当する。J-2 は隣近所への買い物や老人会等への参加等、町内の距離程度の範囲までなら外出する場合が 該当する。

【ランクA】 「準寝たきり」に分類され、「寝たきり予備軍」ともいうべきグループであり、いわゆるhouse-boundに相当する。屋内での日常生活活動のうち食事、排泄、着替に関しては概ね自分で行い、留守番等をするが、近所に外出するときは介護者の援助を必要とする場合が該当する。A-1 は寝たり起きたりはしているものの食事、排泄、着替時はもとより、その他の日中時間帯もベッドから離れている時間が長く、介護者がいればその介助のもと、比較的多く外出する場合が該当する。
A-2 は日中時間帯、寝たり起きたりの状態にはあるもののベッドから離れている時間の方が長い が、介護者がいてもまれにしか外出しない場合が該当する。

【ランクB】 「寝たきり」に分類されるグループであり、いわゆる chair-bound に相当する。B-1 とB-2 とは 座位を保つことを自力で行うか介助を必要とするかどうかで区分する。日常生活活動のうち、食事、 排泄、着替のいずれかにおいては、部分的に介護者の援助を必要とし、1 日の大半をベッドの上で過ごす場合が該当する。排泄に関しては、夜間のみ”おむつ”をつける場合には、介助を要するものと はみなさない。なお、”車いす”は一般のいすや、ポータブルトイレ等で読み替えても差し支えない。 B-1 は介助なしに車いすに移乗し食事も排泄もベッドから離れて行う場合が該当する。 B-2 は介助のもと、車いすに移乗し、食事または排泄に関しても、介護者の援助を必要とする。

【ランクC】 ランクBと同様、「寝たきり」に分類されるが、ランクBより障害の程度が重い者のグループであ り、いわゆるbed-boundに相当する。日常生活活動の食事、排泄、着替のいずれにおいても介護者の援助を全面的に必要とし、1 日中ベッドの上で過ごす。 C-1 はベッドの上で常時臥床しているが、自力で寝返りをうち体位を変える場合が該当する。 C-2 は自力で寝返りをうつこともなく、ベッド上で常時臥床している場合が該当する。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077382.pdfより参照

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