スキップしてメイン コンテンツに移動

FMA(Fugl-Meyer Assessment) 評価

FMA(Fugl-Meyer Assessment) 評価
1.運動機能とバランス
上肢 得点  
  A. 肩/肘/前腕    
    I. 反射(屈筋系/伸筋系の2項目) *1 0,2,4  
    II. 共同運動 *2    
      a. 屈筋共同運動6要素 *3 0-12  
      b. 伸筋共同運動3要素 *4 0-6  
    III. 屈筋/伸筋共同運動の混合3動作 *5*6 0-6  
    IV. 共同運動を脱した3動作 *5*7 0-6  
    V. 正常反射 *8 0-2 A合計36点
  B. 手関節5動作 *5*9 0-10 B合計10点
  C. 手指7動作 *5*10 0-14 C合計14点
  D. 協調運動/スピード(指鼻試験の3要素) *11 0-6 D合計6点
      上肢運動機能合計 66点
下肢    
  E. 股/膝/足関節    
    I. 反射(屈筋系/伸筋系の2項目) *1 0,2,4  
    II. 共同運動(臥位) *2    
      a. 屈筋共同運動3要素 *12 0-6  
      b. 伸筋共同運動4要素 *13 0-8  
    III. 座位2動作 *5*14 0-4  
    IV. 立位2動作 *5*14 0-4  
    V. 正常反射 *8 0-2 E合計28点
  F. 協調運動/スピード(踵膝試験の3要素) *11 0-6 F合計6点
      下肢運動機能合計 34点
  G. バランス7動作 *15*16 0-14 G合計14点
           
2.感覚
  H. 感覚    
    a. 触覚4ヶ所 *17*18 0-8  
    b. 位置覚8ヶ所 *19*20 0-16 H合計24点
           
3.他動的関節可動域/関節痛
  J. 他動的関節可動域/関節痛 *21    
    a. 可動域22ヶ所 0-44  
    b. 運動時関節痛22ヶ所 *23 0-44 J合計88点
*1* 0:反射なし 2:反射あり
*2* 0:不可 1:部分的 2:可能
*3* 肩retraction/挙上/外転/外旋
肘屈曲/前腕外転
*4* 肩内転内旋/肘伸展/前腕回内
*5* 0:不可 1:部分的 2:可能 で1には細かな基準付
*6* 手を腰に/肩屈曲90度まで/肘直角で前腕回内外
*7* 肩外転90度まで/肩屈曲180度まで/肘伸展で前腕回内外
*8* stage IVが満点の時のみ採点; 0:3反射中2反射が高度亢進
1:1つの反射が高度亢進または2反射が亢進
0:3反射とも高度亢進ではなく、亢進も1反射まで
*9* 肩0度肘0度前腕回内位で手関節背屈15度保持
同じく手関節背屈掌屈繰り返せるか
肩多少外転屈曲肘伸展前腕回内位で手関節背屈15度保持
同じく手関節背屈掌屈繰り返せるか
手関節の文回しが可能か
*10* 集団屈曲/集団伸展/MP伸展IP屈曲で把持/母指内転つまみ
鉛筆母指示指鉛尖ピンチ/円筒母指示指掌側つまみ/球つまみ
*11* 振戦(0:著明 1:少し 2:なし)
測定障害(0:著明または非系統的 1:少しまたは系統的 0:なし)
5往復速度(0:健側より6秒以上遅い 1:2-5秒遅い 2:2秒未満)
*12 股屈曲/膝屈曲/足背屈
*13 股伸展内転/膝伸展/足底屈
*14 膝屈曲90度以上/足背屈
*15 0:不可能 1:ある程度または介助量大きい 2:可能; 項目ごとに詳細規定あり
*16 支持なし座位/非麻痺側のパラシュート反応/麻痺側のパラシュート反応/
支持立位/支持なし立位/非麻痺側立位
*17 0:感覚脱失 1:感覚鈍麻/異常 2:正常
*18 腕/手掌/脚/足底
*19 0:感覚脱失 1:左右差あるが3/4はわかる 2:左右差なし
*20 肩/肘/手関節/手指/股/膝/足関節/足趾
*21 肩屈曲/外転/外旋/内旋; 肘屈曲/伸展; 前腕回内/回外; 手関節掌屈/背屈;
手指屈曲/伸展; 股屈曲/外転/外旋/内旋; 膝屈曲/伸展; 足関節背屈/底屈;
足部回内/回外
*22 0:わずかの可動域 1:可動域制限 2:正常
*23 0:著明な痛み 1:痛みあり 0:痛みなし

アーカイブ

もっと見る

このブログの人気の投稿

眼球運動障害 瞳孔不同 対光反射消失

眼球運動の障害や瞳孔不同、対光反射の消失は、患者が重篤な状態に陥っている可能性を示す。脳死判定基準の中にも、瞳孔の散大と固定、対光反射の消失がある。たとえば、脳幹出血を起こすと眼球運動の中枢障害による正中位固定や、交感神経障害による著しい縮瞳( pinpointpupil )などの特徴的な眼症状を示す。瞳孔径や対光反射の異常は、出血やヘルニアの早期発見につながるため、重要な観察ポイントとなる。 眼症状の観察 対光反射の有無は、光を当てた側の瞳孔反射である直接対光反射、反対側の間接対光反射で評価する。 反射の程度は迅速・緩慢・消失の三段階で示す。 さらに、眼球偏位や瞳孔径の異常がないか観察する。 病側の眼瞼下垂は動眼神経麻痺の可能性があり、眼球運動の異常は動眼、滑車、外転神経の異常を示す。これらは、中脳や橋、頭蓋底部の異常のサインとなるため、重要な観察ポイントとなる。 観察の注意点 瞳孔径 瞳孔径は周囲の光量に影響を受けるため、夜間消灯後は、日中と同じく照明を点け、光に慣れてから観察します。 対光反射 対光反射には直接反射・間接反射があり、耳側から光を入れる必要があります。 LED などの強い光や、長時間光を当てることがないようにします。

標準失語症検査(SLTA)

標準失語症検査(SLTA)とは 標準失語症検査(Standard Language Test of Aphasia :SLTA)は、日本で最もよく用いられている総合的な失語症検査です。 一般的には「SLTA」と呼ばれることが多いです。 開発者は、失語症研究会(現在は日本高次脳機能障害学会)です。 基礎的な研究は1965年に開始され、最終試案は失語症者200人・非失語症者150人のデータをもとに標準化されて、1975年に完成版が出版されました。 標準失語症検査(SLTA)の概要 目的 失語症状の詳細な把握と、失語症に対するリハビリテーション計画立案の指針を得ることを目的としています。 構成 「聴く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算」の5側面、計26項目の下位検査で構成されています。 所要時間 所要時間は失語症のタイプや重症度によりますが、60~120分程度です。場合によっては120分以上かかることもあります。 一定数の誤答が連続した場合や一定の得点に達していない場合には中止基準を設けて、被検者の心理的負担に配慮しています。 特徴 6段階評価 :大部分の検査項目において反応時間やヒント後の反応に基づく6段階評価が採用されており、症状を詳細に把握することができます。わずかな変化を知ることができ、この情報をリハビリテーションに生かすことができます。正誤2段階の評価に換算して大まかな成績を表示することもできます。 普及度の高さ :日本で最も一般的な失語症検査であり、多くの臨床家が本検査に精通しています。転院時にも他施設との情報共有がしやすく、本検査の反復使用によって経時的変化がわかります。 刺激の統一 :SLTAでは、できる限り同一の単語や文を刺激に用いています。被検者内でモダリティ間(「命令に従う」課題を口頭で聴覚呈示する場合と文字で視覚呈示する場合等)、漢字・仮名間(同じ「読解」課題で単語を漢字表記する場合と仮名表記の場合等)の成績比較をすることができます。 「話す」側面の充実 :動詞の表出をみる「動作説明」や4コマまんがを用いた「まんがの説明」等独創的な検査項目があります。 記録用紙 下段は項目ごとの6段階評価の結果の記入欄、上段は正答率(完全正答の段階6および不完全正答の段階5)を折れ...

兵頭スコア 嚥下内視鏡所見のスコア評価基準

兵頭スコア 嚥下内視鏡所見のスコア評価基準 スコア合計:    点 ① 喉頭蓋谷や梨状陥凹の唾液貯留  0:唾液貯留がない  1:軽度唾液貯留あり  2:中等度の唾液貯留があるが、喉頭腔への流入はない  3:唾液貯留が高度で、吸気時に喉頭腔へ流入する ② 声門閉鎖反射や咳反射の惹起性  0:喉頭蓋や披裂部に少し触れるだけで容易に反射が惹起される  1:反射は惹起されるが弱い  2:反射が惹起されないことがある  3:反射の惹起が極めて不良 ③ 嚥下反射の惹起性  0:着色水の咽頭流入がわずかに観察できるのみ  1:着色水が喉頭蓋谷に達するのが観察できる  2:着色水が梨状陥凹に達するのが観察できる  3:着色水が梨状陥凹に達してもしばらくは嚥下反射がおきない ④ 着色水嚥下による咽頭クリアランス  0:嚥下後に着色水残留なし  1:着色水残留が軽度あるが、2~3回の空嚥下でwash outされる  2:着色水残留があり、複数回嚥下を行ってもwash outされない  3:着色水残留が高度で、喉頭腔に流入する 誤嚥:なし・軽度・高度 随伴所見:鼻咽腔閉鎖不全・早期咽頭流入・声帯麻痺