メタ認知 metacognition
メタ認知は、自分の考えやその道筋を自分で分析する能力のことである。自分の認知行動をあたかももう一人の自分が認知するようなこの現象は、「(私が)知っているということを(私が)知っている(knowing about knowing)」とも表現される。このメタ認知の能力は私たちが様々な学習を行う際に、重要な側面であることがわかっており、教育の場面では、この能力をいかに開発するかはひとつのテーマとなっている。
メタ認知には二つの側面がある。それはモニタリングとコントロールである。モニタリングはすでに述べているような「自分の認知に注意を向け、それを分析する」活動である。これに対し、コントロールは「認識したことから目標を設定し、その実行において修正を加える」活動となる。到達すべき目標に向けて、一連の知的活動を管理統制することがメタ認知の中心ということができる。