急性期 回復期 維持期





急性期 回復期 維持期

一般に脳卒中リハビリテーションの流れは、急性期、回復期、維持期に分けられています。

急性期リハビリテーションは、発症直後からベッドサイドで開始され、廃用症候群の予防と早期からの運動学習によるセルフケアの早期自立を最大の目標とします。

回復期リハビリテーションは、リハビリテーションチームによる集中的かつ包括的なリハビリテーションです。急性期リハビリテーションに引き続いて、さらに積極的なリハビリテーションを行うことにより、その効果が期待できる患者に対して、セルフケア、移動、コミュニケーションなど、能力の最大限の回復および早期の社会復帰を目指します。

維持期リハビリテーションは、回復期リハビリテーションにより獲得した能力をできるだけ長期に維持するために実施されます。

海外では、急性期治療に早期から退院支援を加えると、在院日数の短縮に加えて、ADLQOLの向上が認められ、さらに長期的効果もあることが報告されています。


しかし、急性期、回復期、維持期に渡って、一貫した流れでリハビリテーションを行うことが勧められていますが、時期の区分についての科学的な根拠はないとされているとのことです。