遂行機能 定義
レザックは遂行機能を「相互に独立した目的的かつ自己完結的行動を連続的に行う能力」と定義しています。
スタスは「特定の目的を達成するために、目的を記憶に保持して監視し妨害を排除する技能」と定義しています。
アンダーソンらは「複数の情報や活動に注意を向け監視し統合する機能を果たす情報処理系」と定義しています。
ラビットによれば、遂行機能は次の特徴を持つといいます。
1)それまでに経験したことのない新しい状況で目標や計画を設定し、目標を達成するためにある行動を選択して実行し、目標が達成出来たかどうかを評価し、目標が達成されていなければ行動を変更する、などの活動を行う。
2)行動を効率よく実施するため、自己の環境や自分自身についての記憶を制御する。
3)新しい行動の系列を作成し、それと関係のない行動を抑制する。
4)相互に関係のない二つの行動を同時に行う。
5)ある目標を得るために行動している時、より望ましい目標が見つかれば、それを新たな目標とし、そのための行動を行う。
6)長期にわたって維持される。
7)必ずしも意識されない