失語症 意味的治療
意味的治療の対象者は次の3型をあげることができます。
呼称・書称等の意味表象を活性化したうえで単語を表出する際に困難を示す症例で、たとえばBroca失語があげられます。
次いで意味処理障害を含むことがある失語型で、純粋型を除くあらゆるタイプが含まれます。
さらに聴覚的理解・読解は可能、呼称が困難な症例です。
意味的治療の課題
意味理解課題では、絵・聴覚的提示単語と文字単語をマッチングさせ、この際に選択肢の関連性を増大させることによって難易度を上げることができます。 同一訓練語について,訓練語のカテゴリー,同カテゴリーの対象物,関連語に関するイエス・ノー質問とつなげる
文字単語の関連性マッチングもよく行われます。
カテゴリー特異的理解障害を示す症例に対しては、目標カテゴリーに関連する情報を提供し、その後絵・単語マッチングを行います。
意味特徴治療と呼ばれる方法では、意味的障害を意味表象の特殊な詳細を失っている、と見なします。
呼称できない単語の意味情報を与えます。
密接に関連した対象間で対比、絵の意味的詳細に関する判断、意味特徴の記述を行います。
Odd one out課題では、3語のうち同じカテゴリーに含まれない語を選びます。
反応に言語表出を必要とせず、直接的にカテゴリーや概念処理の能力を検討することができます。
関連語のマッチング、類義語の生成、定義文と単語のマッチング、絵の特徴記述に関する正誤判断、単語間の意味的類似性判断などの課題が利用できます。
同一訓練語について、訓練語のカテゴリー、同カテゴリーの対象物、関連語に関するイエス・ノー質問とつなげるなど、意味的質問の系列的階層が検討されています。
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