ストレス潰瘍の予防策 人工呼吸器
背景
ストレス潰瘍は人工呼吸中の重大な合併症のひとつである。人工呼吸中はストレス潰瘍の予防を行うべきである。一方で、胃内 pH を上げると VAP の危険性が増すので、抗潰瘍薬の使用にあたっては注意する。
実施方法
(1) 胃内 pH を上げないスクラルファートを用いる。
(2) 明らかな消化管出血を来している例、消化性潰瘍の既往がある例、重症熱傷、重症頭部外傷、頭蓋内出血、ショック患者、経口投与が不可能な場合には H2‐ブロッカーを使用する。
(3) H2‐ブロッカーの代わりにプロトンポンプ阻害薬を使用してもよい。
(4) 毎日ストレス潰瘍予防策が適切に行われているか確認する。