要支援者や特定高齢者 運動の進め方
要支援者や特定高齢者に運動をする場合には、十分に準備運動を行うとともに、運動負荷を段階的に高めていくコンディショニング期間*を設けることが安全に進める上で重要となる。また、運動器の機能を向上させるためには、コンディショニング期間の後に負荷を漸増させ、これまでの水準よりやや高い水準の運動負荷を行い、最終的には対象者のニーズを反映させた機能的な運動**へと段階的にその内容を高めることが必要となる。 一般的には、概ね1ヶ月間のコンディショニング期間(第1期)・筋力向上期間(第2期)・機能的運動期間(第3期)の合計3ヶ月間を1周期とした進め方が適当と考えられる。
*コンディショニング期間:筋肉や靭帯などの組織が、運動負荷に耐えられるようになるまで、徐々に慣らしていく期間
**機能的な運動:動作は、一つ一つの運動が複合的に利用されることによってなされる。本サービス等開始期には、単純な運動を用いた反復運動が多く使われるが、単純な運動能力の向上が、必ずしも生活機能向上につながるわけではない。機能的運動とは、日常生活で良く用いられる動作を使いながら、身体の各部位や関節を協調して合目的に働かせる運動であり、生活機能の向上を図るためには必須の運動となる。
www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1d.pdfより。
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