バイタルサイン 脈拍 血圧 呼吸数 体温
脈拍
正常:60〜90bpm
徐脈:50bpm以下
頻脈:100bpm以上
血圧
正常:安静時140/90mmHg以下
高血圧:収縮期160以上・拡張期95以上
呼吸数
小児:20〜30回/分
成人:12〜20回/分
老人:15〜22回/分
体温
成人平均:36.89±0.34℃
核心温42℃以上・20℃以下」で致命的
バイタルサイン 脈拍 血圧 呼吸数 体温
脈拍
正常:60〜90bpm
徐脈:50bpm以下
頻脈:100bpm以上
血圧
正常:安静時140/90mmHg以下
高血圧:収縮期160以上・拡張期95以上
呼吸数
小児:20〜30回/分
成人:12〜20回/分
老人:15〜22回/分
体温
成人平均:36.89±0.34℃
核心温42℃以上・20℃以下」で致命的
失語性失読
失語性失読の症状には音読の障害と認識(読解)の障害があります。
多くの症例では両者が同程度に障害されるが、例外もあります。音読に比して読解が著しく障害される症例、 逆に読解に比べて音読の障害が重度である症例が存在します。例えば、構音障害のために音読が著しく障害されているにも拘らず読解が比較的保たれている症例があります。書字と同じように、文字より語、語より文章の障害が重度となります。語の読解は文法構造の容易であることが推測されます。品詞では名詞や動詞の読解は容易であるが代名詞の読解は困難となります。文法構造の読解では、能動態の読解より受動態の読解が困難となります。 失書と同じく失読でも仮名と漢字で障害程度に差が認められる症例があります。 読字の誤りを錯読といいます。錯読には、①視覚性錯読(白→百)、②音韻性錯読(たまご→たがも)、③意味性錯読(電車→新幹線)、などがあります。視覚性錯読は漢字、仮名ともに認められるが、意味性錯読は漢字で多く認められます。 聴覚的認識障害の程度と失読の程度はほぼ平行関係にあるが、脳の前方領域の病変による失語では聴覚的認識の成績が読字より良好であり、脳の後方領域損傷の失語ではこの関係が逆になるといわれています。
要支援者や特定高齢者 運動の進め方
要支援者や特定高齢者に運動をする場合には、十分に準備運動を行うとともに、運動負荷を段階的に高めていくコンディショニング期間*を設けることが安全に進める上で重要となる。また、運動器の機能を向上させるためには、コンディショニング期間の後に負荷を漸増させ、これまでの水準よりやや高い水準の運動負荷を行い、最終的には対象者のニーズを反映させた機能的な運動**へと段階的にその内容を高めることが必要となる。 一般的には、概ね1ヶ月間のコンディショニング期間(第1期)・筋力向上期間(第2期)・機能的運動期間(第3期)の合計3ヶ月間を1周期とした進め方が適当と考えられる。
*コンディショニング期間:筋肉や靭帯などの組織が、運動負荷に耐えられるようになるまで、徐々に慣らしていく期間
**機能的な運動:動作は、一つ一つの運動が複合的に利用されることによってなされる。本サービス等開始期には、単純な運動を用いた反復運動が多く使われるが、単純な運動能力の向上が、必ずしも生活機能向上につながるわけではない。機能的運動とは、日常生活で良く用いられる動作を使いながら、身体の各部位や関節を協調して合目的に働かせる運動であり、生活機能の向上を図るためには必須の運動となる。
www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1d.pdfより。
痛みのアセスメント (VAS:Visual Analogue Scale)
痛みのアセスメントについては、部位、痛んでいる期間、その重症度を評価する。重症度の評価には、ビジュアルアナログスケール(VAS:Visual Analogue Scale)を用いると良い。これは、白紙に100mmの線を引き、その左を全く痛くない状態、その右をこれまで想像できる最高の痛みとしたときに、現在感じる痛みを線を引いて示す方法である。対象者に線を引かせた後、測定者が定規を用いて、左から何ミリメートルの所に線を引いたのかを記録する。その他に痛みを顔の表情で表す、フェイススケールなどがあるがVASの方が数値として示すことができ、後に分析しやすい。このVASは膝・腰など痛む部位毎に、アセスメントを行う。ところで、VASは主観的な尺度であるので、それぞれの対象者でVASの多寡を以て比較することはできない。下図のように経時的に変化を比較する場合や、実施前・実施後の比較する場合においてのみ利用可能である。
www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1d.pdfより。
在職中にもし高次脳機能障害になった場合、まずは元の会社への復帰を目指すことをお勧めしています。転職は容易ではありませんし、転職したとしても全く経験がない新しい仕事や人間関係に適応するのはたいへんです。ですから、まずは元の会社に戻ることを目指します。その場合、必ずしも従前の職務にこだわらず、会社側と相談しながら無理なくできそうな仕事を探しましょう。休職中は健康保険から傷病手当金が支給されます。傷病手当金の支給期間は1年半ですから、家計のことを考えると、傷病手当金の支給期間内に職場復帰の取り組みを行うことが必要です。
※国民健康保険では傷病手当金が支給されないことがほとんどです。
高次脳機能障害 就職
受傷後、新たに就職を目指すには、障害者手帳(高次脳機能障害の場合、身体障害者手帳か精神障害者保健福祉手帳であることが多い)の交付を受け、公共職業安定所に求職登録をして仕事を探します。勤めていた会社を離職した場合には、雇用保険の受給手続きも公共職業安定所で行います。仕事を探すうえでは、自分に何ができて何が苦手になったかを自覚できていることが大切です。病院でのリハビリテーションを行っている間に、医師や作業療法士などのリハビリテーションスタッフから説明を聞いて、保たれている力と変化(低下)した能力とを明らかにしておきましょう。人との接し方などの社会的な能力の変化にも気をつけます。毎日仕事をするとなると、日々100%以上の力を出し続けることは困難なので、無理なく続けられる仕事を探すことが必要です。
高次脳機能障害を支える制度
高額療養費
1ヶ月(暦月の1日~月末)の自己負担のうち限度額を超えた額がもどってきます。予め申請した「限度額認定証」を医療機関の窓口に提示すれば限度額までしか請求されません。限度額は医療費の合計金額や収入によって異なります。
医療費助成制度など
精神疾患により継続的に通院治療が必要な場合、障害者自立支援法によって医療費が助成されます。所得によって自己負担額は異なります。その他、市町村が実施する重度心身障害者医療費助成制度、健康保険組合の付加給付、加入している生命保険による医療給付などによって医療費の自己負担を減額できます。
傷病手当金
健康保険に加入している本人が、病気やけがの治療のため働くことができない時、給料の約6割が給付されます。連続して3日以上休んだ後の4日目から支給され、1年6ヶ月間支給されます。ただし傷病手当金を受給している間は雇用保険を受給できません。
障害者手帳
障害者手帳には、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の3種類があり、高次脳機能障害は精神障害者保健福祉手帳に該当します。その他、症状が該当すれば複数の手帳を所持することが可能ですが、いずれも申請が必要です。手帳を取得することによって障害者に対する福祉サービスを利用できます。
障害年金
障害年金受給の要件は、①初診時に公的年金制度に加入している ②加入すべき期間について定められた条件の保険料を給付している ③障害を認定すべき日に所定の障害状態にあるの3点です。初診日は障害年金を受けるために必要な給付要件を確認するためのポイントとなります。20歳前が初診日で年金未加入者の場合は、障害基礎年金の対象となります。
労働者災害補償保険
勤務中および通勤途上の事故等の場合、アルバイトやパートを含めて労働者災害補償保険が適用される可能性があります。医療費は全額、休業給付は給料の8割が支給されます。障害が残った場合には、障害の程度により障害給付(障害年金または障害一時金)が給付されます。
自動車損害賠償責任保険(自賠責)
自賠責では、治療にかかる費用(医療費、休業補償、慰謝料)などについて120万円まで保障されます。また後遺障害が残った場合には、障害の程度によって最高4,000万円の賠償金が支払われます。
介護保険
65歳以上であれば誰でも、また40歳以上65歳未満で高次脳機能障害の原因が脳血管疾患による場合は介護保険制度を利用できます。市町村へ要介護認定を申請し、認定結果によって介護保険サービスが利用できます。
日常生活自立支援事業
疾病や障害のため判断能力が十分でない方や日常生活に不安がある人々を支援する制度です。市町村社会福祉協議会が窓口となり、福祉サービスの利用援助やそれに付随した日常的な金銭管理、書類の預かりサービスなどを行います。
成年後見制度(法定後見、任意後見)
成年後見人が本人の代理として施設入所契約や介護契約、不動産の処分や売買契約の締結などを行います。本人の判断能力の程度によって代理人が行う範囲が変わりますし、かかる費用もさまざまです。
各種手当
特別障害者手当、障害児福祉手当、特別児童扶養手当、障害者等介護手当など各種手当金を受給できる場合があります。
生活保護制度
資産、能力、扶養義務者からの支援、他の制度などすべてを活用しても収入が最低生活費の基準額(地域や家族構成などによって異なります)を下回る際には生活保護を受給できます
左手利きの失語
左手利きの失語は、全般に症状が軽く、回復が早いといわれています。ネーサーらは左手利きの右大脳半球損傷による失語と左大脳半球損傷による失語とを比較し、後者は症状が軽いのみならず、言語認識障害を示さない例のあることを見出し、言語表出に関する優位大脳半球と言語認識に関するそれが異なることがその原因であろうと述べています。他方、バッソらは、臨床症状、病変部位、回復過程、いずれに関しても右手利きと左手利きの間に違いはないと述べていますが、現時点で結論は不明です。
岸田によれば、交叉性失語の出現頻度は連続症例454例中5例(0.9%)。印欧語圏の交叉性失語の頻度について、グローニングらは1%、エカンとソーグは0.38%、ザングウィルは1.8%と報告されています。中国人における交叉性失語の出現頻度についても、印欧語圏のそれと差がないとする報告もあります。