ペーシングボード (pacing board)
ペーシングボードは簡単な装置で、いくつかの色のついたスロットがそれぞれ縁で区分されている補装具の一種です。発話時に、モーラ、単語、文節などの単位で各スロットを指でポインティングしながら発話することで、発話速度を強制的に低下させ、発話の明瞭度を上昇させることを目的とします。Helmが、重度のパーキンソン病に伴う運動低下性構音障害例に対する有用性を報告して以来、欧米では有効な発話速度の調節法の一種としてNetsellら、Yorkstonら、Duffyにより推奨され、普及してきました。国内でも、ペーシングボードについて、西尾は、日本語を母国語とする運動低下性構音障害例に対して有効であることを報告しています。
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