骨格筋 心筋 平滑筋





骨格筋 心筋 平滑筋

骨格筋
骨格筋は運動神経に支配され、神経からの刺激がなければ収縮することができない。つまり、頭で動けと命令して動かすことのできる筋肉であるため、随意筋とも呼ばれる。骨格筋は骨格に付着し、筋肉の収縮によって関節を動かし運動を生じさせる。他にもさまざまな役割がある。
・骨格の運動:筋肉の収縮によって骨格を動かす。
・姿勢の保持:読書時には一部の骨格筋の収縮によって頭が保持される。
・軟部組織の支持:内臓を支えたり、保護する。
・器官系の出入り口の開閉:消化管の出入り口や膀胱の出口を骨格筋が取り巻いていて嚥下(飲み込み)や排尿を調節する。
・体温の維持:骨格筋で使われるエネルギーが体温の保持に役立っている。

心筋
心筋は心臓にのみ見られる筋組織。心筋は自律神経によって支配されているため自分で動かすことができない。
よって、心筋は不随意筋と呼ばれる。心筋は骨格筋と構造がよく似ており、骨格筋より豊富に血管が分布して
いる。心筋は持続的に収縮を繰り返すため、酸素を蓄えるためのミオグロビンなどが多量に存在する。

平滑筋
平滑筋は血管、膀胱、気道、消化管、卵管などの壁に存在する筋組織。平滑筋細胞は骨格筋や心筋と異なる
構造をしている。平滑筋は自律神経に支配され、自分で動かすことができないので心筋と同じ不随意筋と呼ばれる。