口腔バイオフィルム Oral Biofilm
バイオフィルムとは、カビや細菌などの微生物が物体の表面に付着して増殖し、分泌物や沈着物とともに表面を覆ってしまう膜のことです。
口腔内では、清掃不十分な歯面に付着したプラークが肉眼で観察できます。プラークは、唾液由来の糖タンパクが歯面に吸着して薄い被膜(ペリクル)を形成し、そこに細菌が付着、増殖して不溶グルカン(多糖類)を産出して、歯面に強固なバイオフィルムを形成します。この細菌類の集合体がプラークで、基質が10~20%、細菌が70~80%で、ほとんどが細菌からできています。