閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans;ASO)





閉塞性動脈硬化症(ASO
閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliteransASO)とは、動脈硬化により末梢動脈の内腔に狭窄・閉塞が起こり、循環障害を来した状態のことをいう。欧米のガイドライン「Trans-Atlantic Inter-Society ConsensusTASC」では、日本の ASO にあたる末梢閉塞性動脈疾患を「末梢動脈疾患(peripheral arterial diseasePAD)」の名称で統一している。

治療として、リスクファクター管理(喫煙、肥満、脂質異常症、高血圧、耐糖能障害など)、運動療法、内服治療(血管拡張薬、抗血小板薬など)、血行再建術(血管内治療、外科バイパス術)、また高度先進医療に認可された血管再生療法も行われている。
血管再生療法は、患者さん自身の骨髄液を採取し、必要な細胞を分離し、それを虚血肢の筋肉内に分割注入するものである。
さらに、遺伝子導入を用いた血管新生療法も検討される。