悪性症候群 (Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS)

悪性症候群 (Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS)

精神神経用薬(主に抗精神病薬)により引き起こされる副作用で、高熱・発汗、意識のくもり、錐体外路症状(手足の震えや身体のこわばり、言葉の話しづらさやよだれ、食べ物や水分の飲み込みにくさなど) 、自律神経症状(頻脈や頻呼吸、血圧の上昇など) 、横紋筋融解症(筋肉組織の障害:筋肉の傷みなど)などの症状がみられます。

悪性症候群は、多くは急激な症状の変化を示します。抗精神病薬などを服用後、急な高熱や発汗、神経系の症状などが認められる場合は、悪性症候群発症の可能性を考慮する必要があります。
悪性症候群は、放置すると重篤な転帰をたどることもありますので、迅速な対応が必要です。

あらゆる抗精神病薬は、 悪性症候群を引き起こす可能性があり、 ほかにも抗うつ薬、抗不安薬、パーキンソン病治療薬、制吐剤などの消化機能調整薬による発症が知られています。
また、 医薬品の新規の投与や増量だけでなく、パーキンソン病治療薬の減薬による発症も報告されています。

http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0804001.pdf
より抜粋


0 件のコメント:

コメントを投稿