ICD-10による認知症の定義
脳疾患による症候群であり、通常は慢性あるいは進行性で、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習能力、言語、判断を含む多数の高次皮質機あるいは動機づけの低下を伴うが、場合によってはそれらが先行することもある。
この症候群はAizheimer病、血管性認知 症、そして一次性あるいは二次性に脳を障害する他の病態で出現する。
DSM-IVによる認知症の定義
認知症の本質的側面は多発性認知機能低下(記憶障害と、失語・失行・失認の少なくとも一項目あるいは 実行機能障害を含む)の出現である。
その障害度は、職業あるいは社会活動の障害を引き起こすくらいに重 く、それ以前のもっと高かった機能水準から低下して いることが明らかでなくてはならない。
認知機能障害がせん妄に起因する場合には、認知症と診断してはならない。