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8月, 2012の投稿を表示しています

球麻痺 嚥下障害

球麻痺  嚥下障害 延髄から出ている脳神経の障害による運動麻痺。  臨床的には顔面神経や三叉神経の筋も同時に侵されていることが多い。  中心症状としては、嚥下障害、構音障害、特に嚥下筋の萎縮が著明となる。 「完全な球麻痺」では嚥下障害が全く見られない。  球麻痺を生じる疾患としては、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、ギランバレー症候群、GM(重症筋無力症)、ジフテリア、延髄空洞症、MS(多発性硬化症)、多発性筋炎などがある。 ワレンベルク症候群が有名であるが、延髄の脳血管障害では生命の危険性が高かったり重症例が多いので、リハビリテーションの現場で実際に遭遇する患者の数はそれほど多いものではない。 不全麻痺では、嚥下の各要素の障害が左右に種々の程度で起こる。  舌、軟口蓋、咽頭の筋肉が弛緩性の麻痺となり、嚥下するためには流動物を重力で流し込む以外に方法がなく誤嚥は必発である。 球麻痺 → 流動物が飲みやすい  仮性球麻痺 → 固形物が飲みやすい  ※これは教科書的なもので、ケースバイケースで例外があり、決めつけることは出来ない。  重症な球麻痺で嚥下反射がない場合は全く嚥下が出来ない。ごくわずかに回復してきた時期には少量の流動物だけが咽頭通過できる。その後はゼリー状のものがいちばん誤嚥が少なく飲み込みやすくなる。また、仮性球麻痺でも廃用性に筋力低下が著明なときは、ごく小量の流動物だけが嚥下可能なことがある。 代表的なワレンベルク症候群は延髄外側症候群とも呼ばれ、後下小脳動脈や橈骨動脈の閉鎖によって起こる。発症時は急激なめまいと嘔気、嘔吐を訴え、嚥下障害、発声障害、小脳症状、同側顔面および反対側の四肢体幹の温痛覚消失(触覚が保たれるので感覚解離と呼ばれる)などの症状がみられる。球麻痺による嚥下障害は難治性であるが、若い人ではむせながらも咳反射がしっかりしているために適切な食物選択と体位の工夫で経口摂取が可能にる患者が多い。全身状態が安定し知的に大きな問題がなければ、バルーン法やメンデルゾーン手技、声門越え嚥下、頸部突出法など種々のリハビリテーション訓練が効果を上げる。さらに、手術も大変有効である。   臨床的に球麻痺を呈しても...

介護用食器に美しさを 使い心地と両立 - 大手小町

大手小町 介護 が必要な人にも食事の楽しさを満喫してほしいと職人が工夫した食器が並ぶ。 展示されるのは、皿やおわん、スプーンなど約30種類。岩手県の陶磁器や木工品の職人と同県工業技術センターが連携して2010年から始めた「てまるプロジェクト」から生み出された商品だ。 詳しくはこちら 介護 用食器に美しさを 使い心地と両立 大手小町

和光堂、<やわらかお魚料理>など高齢者用レトルト食品「食事は楽し」のラインアップを拡充 - マイライフ手帳@ニュース

「食事は楽し」は日常の食事から 介護食 まで幅広く使うことができる、食べやすさに配慮したやわらか食品となっている。“栄養サポート”と“調理サポート”をコンセプトとし、高齢者に不足しがちな栄養素の補給と、家庭では調理に手間のかかるメニューを提案する。 詳しくはこちら 和光堂、<やわらかお魚料理>など高齢者用レトルト 食品 「食事は楽し」のラインアップを拡充 マイライフ手帳@ニュース

仮性球麻痺による嚥下障害 病変部位による分類

仮性球麻痺 嚥下障害 病変部位による分類 仮性球麻痺による嚥下障害は下記の3種類に分かれます。 皮質・皮質下型 内包型(大脳基底核病変型、中心型) 脳幹(橋、中脳)型 同じ仮性球麻痺といっても病変部位の違いで臨床症状に特徴がありますが、仮性球麻痺の中心症状は嚥下障害と構音障害であって、その随伴症状に違いがあると考えたほうが理解しやすいです。 随伴症状のなかでは顔面神経(顔面、口唇の動き)や三叉神経(顔面の知覚、咬筋)の症状を呈する患者が多いです。 リハビリテーションに際しては随伴症状が問題になるので、各型別に随伴症状の違いを説明します。まったく同じ症状の患者はいないので、脳のどの部位の障害による仮性球麻痺かをよく理解して患者をよく観察し、個々のケースに即してリハビリテーションを進めていく必要があります。 1.皮質・皮質下型 失語症や構音失行、その他の高次脳機能障害(失行、失認、前頭葉症状、痴呆症状など)を伴うことが多く、顔面筋などでは随意運動はできないのに、意識的でない運動(泣いたり、笑ったりすると動く)はできるといった解離がよくみられます。強制泣きや強制笑いもしばしばみられます。 これらは感情を伴わない不随意運動として出現するといわれていますが、ほとんどこちらの問いかけや自らの発語に伴って誘発されるといった、感情失禁の要素が混在した強制泣き、強制笑いです。麻痺や小脳症状、病的反射などの症状も病変の広がりに応じてみられます。 このタイプの人のリハビリテーション上の問題点としては以下のようなものがあります。 意識が集中できず注意が守れなかったり、持続しない。 学習効果がない。 失語があって言語指示が入らない。 失行があって食器の使い方や食べる順序がわからない。 保続のために同じ動作を繰り返す。 食べている最中にしゃべりはじめて誤嚥の危険が高まる。 食べるための訓練が必要であるという意味がわからない。 ハイハイと返事をしながら指示が入らなかったりするので、高次脳機能を十分チェックして嚥下訓練に臨む必要があります。特殊な形としてビンスワンガー病、多発脳梗塞痴呆などがあります。 2.内包型(大脳基底核病変型、中心型) 内包の小さな病変(両側)で起こることもありますが、普通は両側脳内出血...

手軽に作ろう!! 経口補水液とろみ、ゼリー!!

手軽に作ろう!! 経口補水液とろみ、ゼリー!! : 夏の脱水対策、今TVや雑誌でも「経口補水液」「飲む点滴」が取り上げられていますね。 実は、調理場にある調味料でも、簡単に作ることができるんです。 今日は、経口補水液とろみ、経口補水液ゼリーの作り方をご紹介します。 <経口補水液の作り方>  ・砂糖 40g ・塩   3g ・水   1L ・レモン果汁、ライム果汁 適宜 ①沸騰させさました清潔な水1Lに、砂糖・塩を加え攪拌します。 ②お好みで、レモン果汁、ライム果汁で味を調え完成です。 *清潔な容器で作ることも大切です* 参照「かくれ脱水委員会」HPより(http://www.kakuredassui.jp/aboutus) <経口補水液とろみの作り方> ・経口補水液 ・ソフティア①or S 液体の0.8%~3%  *お好みのとろみに調整してください* <経口補水液ゼリーの作り方> ・経口補水液 ・ソフティア②or G 液体の0.5%~1%  *経口補水液に②or Gをよく溶解させ、85度以上に加熱。その後冷却し、ゼリー完成!! お問い合わせは、下記にて承ります。 お問合せ先: ニュートリー株式会社 東京支店 03-3206-0107 ニュートリーポイントについてはこちらのページをご覧ください >> 各部門の詳細は、当ブログにて順次お伝えします! 「主食部門」 ご飯や丼など、おいしい主食レシピ 「主菜部門」 食事のメインとなる肉。魚・大豆・卵などを利用した主菜レシピ 「副菜部門」 野菜を中心とした副菜レシピ 「デザート部門」 おいしいデザート(温・冷)のレシピ 他にも、これまでにご応募頂いたレシピを「嚥下ニュース」でご紹介しています! 詳しくはこちらのページをご覧ください >> 郷土料理部門 まんさくの里様 「浜名湖名産」 行 事食部門 グリーンヒルみふね様 「秋の行事食」 手軽副菜部門 力合つくし庵様 「たこ焼き」 デザート部門 グリーンヒルみふね様 「フルーツ盛り合せ」 いつもの献立部門 寿老園様 「いつもの献立」 ...

腹(はら) antinode

腹(はら) antinode 定在波において、波のある指定された量の振幅が最大となる点、線又は面。 備考 腹となる量を明確に指定するために、変位の腹、粒子速度の腹、音圧の腹のように、腹という用語の前に接頭語を施して用いるのがよい。

筋緊張 (muscle tone)

筋緊張 (muscle tone) 筋緊張とは 筋緊張 とは、筋を他動的に動かしたときの筋の抵抗の具合をいいます。 異常な筋緊張は、大きく「 筋緊張の低下 」 「 筋緊張の亢進 」の2つに分けることができます。 ① 筋緊張の低下 は筋を伸張したり他動的に動かし たりしたときに、手ごたえがなくだらだらとなった状態で、筋を伸張しても抵抗感がまったく なくなった状態をいいます。筋緊張の低下は末梢神経障害や中枢神経障害の初期に認められ、 弛緩性麻痺 の状態です。 ② 筋緊張の亢進 は、低下のときと同様に、他動的に動かした際に主に動かしている筋のツッパリが感じられる状態で、主に中枢神経障害で見られます。 詳細に分類すると、筋緊張亢進については 痙縮 と 固縮 とに分けることができます。 痙縮とは 痙縮 は、筋の伸張の初期に強い抵抗感を感じますが、その後スーッと抵抗感がなくな っていきます。この状態を折りたたみナイフのような状態ということで ジャックナイフ現象 といいます。 内包などの皮質脊髄路が障害され、弛緩性麻痺の後に徐々に移行し痙縮が認められます。 固縮とは 固縮 は、運動の方向や速度に差がなく、他動的に動かしたときに関節可動域の全可動域にわたり抵抗感があります。この状態を、つねに抵抗感がありガクガクと動くことから 歯車様現象 といったり、運動の始めからずっと抵抗があり鉛の管を動かしている ようなので 鉛管様抵抗 といいます。 パーキンソン病など、中脳の黒質と被殻や尾状核などの線条体とを 結ぶドーパミンニューロンがうまく機能しなくなる状態です。 筋緊張の評価 筋緊張を評価・観察するときは、できるだけ筋活動を伴わない安静な状態で行います。 筋緊張の治療を怠ると、関節可動域は徐々に減少し、関節拘縮となり、さらにADLを阻害してしまいます。 筋緊張のMAS:筋緊張の評価スケールを用います。 評価方法は下記のリンクを参照下さい↓ http://www.st-medica.com/2013/04/modified-ashworth-scale-mas.html 筋緊張亢進の治療 筋緊張亢進の治療には、物理療法や関節可動域訓練を行います。また、薬物によるコントロールや神経ブロック・ボトックス治療・装...

節(ふし) node

節(ふし) node 定在波において,波のある指定された量の振幅がゼロとなる点、線又は面。 備考 1.実際には、この振幅は一般にゼロにはならず最小値となるだけである。このとき節は、部分節と呼ばれる。 2.節となる量を明確に指定するために,変位の節、粒子速度の節,音圧の節のように,節という用語の前に接頭語を施して用いるのがよい。

Q(きゅう) quality factor

Q(きゅう) quality factor 1周期の間に蓄えられる最大エネルギーの消費されるエネルギーに対する比の 2π 倍で表される。系の共振の鋭さの測度。 備考 歴史的には、Qという文字は回路のリアクタンスの抵抗に対する比を示すために適宜に選ばれたものである。英語の “quality factor” という名前は、後から導入された。

悪性症候群 (Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS)

悪性症候群 (Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS) 精神神経用薬(主に抗精神病薬)により引き起こされる副作用で、高熱・発汗、意識のくもり、錐体外路症状(手足の震えや身体のこわばり、言葉の話しづらさやよだれ、食べ物や水分の飲み込みにくさなど) 、自律神経症状(頻脈や頻呼吸、血圧の上昇など) 、横紋筋融解症(筋肉組織の障害:筋肉の傷みなど)などの症状がみられます。 悪性症候群は、多くは急激な症状の変化を示します。抗精神病薬などを服用後、急な高熱や発汗、神経系の症状などが認められる場合は、悪性症候群発症の可能性を考慮する必要があります。 悪性症候群は、放置すると重篤な転帰をたどることもありますので、迅速な対応が必要です。 あらゆる抗精神病薬は、 悪性症候群を引き起こす可能性があり、 ほかにも抗うつ薬、抗不安薬、パーキンソン病治療薬、制吐剤などの消化機能調整薬による発症が知られています。 また、 医薬品の新規の投与や増量だけでなく、パーキンソン病治療薬の減薬による発症も報告されています。 http://www.info.pmda.go.jp/juutoku/file/jfm0804001.pdf より抜粋

共鳴 resonance

共鳴 resonance 励振周波数のわずかな増減によっても系の応答が減少するような強制振動系の現象。 備考 例えば、速度の共振のように何の量に対する応答かを示すのがよい。

ビブラート vibrato

ビブラート vibrato 一つ又は二つ以上の音波の特徴(例えば、周波数、位相、振幅)を約 6Hz の周期で変化させた場合に感じられる音楽における音響効果の一種。 備考 トレモロは、主として振幅の変化である。

倍音 harmonic tone

倍音 harmonic tone 周期的な複合音の各成分中、基本音以外のもの。 第 n 倍音とは、基本周波数の n 倍の周波数をもつものをいう。 備考 この用語は主として可聴周波数の音に対して用いる。

上音 overtone

上音 overtone 複合音において基本音以外の部分音。 その周波数の一番少ないものから順に第1上音,第2上音……という。 複合音が周期的であって,第2倍音をもてばそれは第1上音になる。

軽度認知機能障害(MCI)の診断基準

軽度認知機能障害(MCI)の診断基準 1.もの忘れの自覚がある.本人以外の者による裏づけがあることが望ましい 2.年齢と教育水準を考慮して,客観的にも記憶障害がある 3.一般的な認知機能はほぼ保たれている 4.認知症の定義にはあてはまらない

ICD-10 DSM-IV 認知症の定義

ICD-10による認知症の定義 脳疾患による症候群であり、通常は慢性あるいは進行性で、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習能力、言語、判断を含む多数の高次皮質機あるいは動機づけの低下を伴うが、場合によってはそれらが先行することもある。 この症候群はAizheimer病、血管性認知 症、そして一次性あるいは二次性に脳を障害する他の病態で出現する。 DSM-IVによる認知症の定義 認知症の本質的側面は多発性認知機能低下(記憶障害と、失語・失行・失認の少なくとも一項目あるいは 実行機能障害を含む)の出現である。 その障害度は、職業あるいは社会活動の障害を引き起こすくらいに重 く、それ以前のもっと高かった機能水準から低下して いることが明らかでなくてはならない。 認知機能障害がせん妄に起因する場合には、認知症と診断してはならない。

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