失語症とは






失語症とは

 失語症は、考えていることを「ことば」という記号に変えること(話す・書く)と、「ことば」という記号を解読すること(聞く・読む)が困難になる障害です。
脳梗塞、脳出血、頭部外傷や脳腫瘍によって、大脳の「言語中枢」とよばれる部分がダメージを受けることで起こります。
脳の損傷以外、たとえば精神的なショックやうつなどで失語症になることはありません。
認知症や、舌や口唇の麻痺で起こる構音障害とも異なります。
言語中枢は、右利きの方の95、左利きの方の70%程度つまりほとんどの方は左の大脳半球にあることが知られています。
手足の麻痺は大脳の損傷と反対の側に出ますから、失語症の多くは身体の右側の麻痺を伴っていることになります。