ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作
ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作とは、個人が毎日の生活を送るうえで基本的に必要な動作のことです。
食事摂取・排泄・更衣・整容・入浴・移動などの、病院や施設などの保護された環境下で、1 人の人 間が独立して生活するために行う基本的な、しかも誰もが共通に毎日繰り返し行う一連の動作を指しています。
ADL はリハビリテーション医学において、中心的な課題の一つとなります。
そのため、リハビリテーションを施行する過程や、ゴールの設定にあたって、つねに ADL を評価・記録する必要があります。
その目的には、以下のことが挙げられます。
①今の生活がどの程度自立しているか。どの程度介護が必要かを確認する。
②どの動作にアプローチする必要があるかを考える。
③リハビリテーションにおける治療計画を立案する。
④治療効果を判定する。
⑤予後予測する。
⑥他施設との情報交換を行う。
など。
ADLの評価法はさまざまなものがありますが、 国内で広く用いられているのは、FIM や、BarthelIndex が挙げられます。
ADL が保護された環境下での基本的な動作であるのに対して、一人暮らしのために必要な動作群のことは、IADL(InstrumentalADL; 手段的日常生活動作)または APDL(Activities paralleltodailyliving;日常生活関連動作)と言います。
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